不思議すぎる初夢①~アントワープの街で | HARMONIES ハーモニーズ(Ameblo版)

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HARMONIES(ハーモニーズ)は、2006年にスタートしたこのブログのリニューアル版です。2011年の東日本大震災、そして昨年末の時空間の大変化を経て、ようやくここにたどり着きました。「調和の創造」をテーマに、新たな銀河時代を生み出していきましょう。


皆さんおはようございます。生まれてこの方、一番不思議な、もの凄く不思議な初夢を見ました。いや夢というよりは、別次元世界に行っていたような・・・ 物語形式で書いたほうがいいと思うので、夢の中の私のことは「僕」という表現で綴ってみたいと思います。

『僕は十歳の男の子である。ベルギーのアントワープから少し離れたところに住んでいる。ときどき叔母を訪ねて、母と一緒に街に出てくることがあった。外出する時は、金髪に似合うからと言って、いつも紺色に金ボタンの服を着せられるので、ちょっと飽き飽きしていた。

その日は、もう寒さも和らいで過ごしやすくなった4月。母だけでなく姉も一緒だった。買い物に行くのか、食事に行くのか、それともただ叔母に会いに行くだけなのか、二人は知っている様子だったが、僕には何も教えてくれない。

叔母の家に着くと、いつものように「まぁまぁ、ようこそようこそ」と、ニコニコしながらドアを開けてくれた。応接間で叔母は母と何やらひそひそ話をしていたが、お茶を飲む時間もそこそこに、「さあ行きましょうか」と言って、ちょっと窮屈な革靴の紐をゆるめて結び直している僕に言った。

外に出て、姉に「これからどこに行くの?」と聞いても、ただ微笑むだけで教えてくれない。通りを三つか四つ渡って着いたところに見えて来たのはは、よく手入れされた花々が咲く、豪華なお屋敷だった。中から出てきた執事に叔母が話をすると、玄関が開いた。

大きな油絵がかかる広い応接室で待っていると、女性の主が出てきた。年齢は叔母とあまり変わらない五十代ぐらい、ブラウン系のフリルがたくさんついたドレスを着ている。彼女は軽く手をパンパンと叩くと、僕たちに説明を始めた。

「皆さん、今日はまず医師の診察を受けていただきます」

えっ、ここは病院だったの?? 何も薬臭さがないけれど・・・ すると主は続けた。「一定より以上に太っておられる方は、本日の面会はご遠慮いただいております」 体重を測られる?? ちょっと意味がわからなかった。

母も姉も僕も細身だったので、たぶん大丈夫だと思った。しかし少し心配なのは叔母だった。目を引くほど太っているわけではない。でも細いかと言われれば、そうでもなかった。母は叔母に「大丈夫よ、安心して」と言った。

まず姉が呼ばれた。5分もしないうちに帰って来た。「大丈夫だったわ」。僕は母と一緒に診察室に入った。白衣を着てはいるが、お医者さんというよりは、数学の先生のようなそんな感じの人で、もちろん細身だった。健康状態を聞かれて、あとは着衣のまま身長と体重を測定された。

母も僕も診察をパスし、最後に叔母の番になった。』(つづく)