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Wさん 58歳女性 K市在住
Wさんは85歳のお母さんと26歳の一人息子さんと住んでいるが、家族がそれぞれ三人三様のバラバラ
の暮らし方である。家族と言うよりは同居人と言う感じで、暖かみのない冷たい家だという。特に息子さん
とは、全く話か出来ない関係で、お金の必要なときだけ息子さんは口をきくのだが、Wさんから何かして
欲しいとか、聞いたりしても全く返事をしてくれない。何とか心の通う、会話の出来る、母子になりたいと
切に願っているが、自分の育て方が悪かったのだろうと思っている。子育てでは、自分の理想の子供に
したいと、あれこれ制約をし、また約束を守らなかったら、竹刀でお尻を叩いたりしたこともあった。
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そのときは母親として本当に悲しく、どうしてこの子はこんな事をしても、自分の言うことを聴いてくれ
ないのだろうかと悩む毎日だった。そして、毎日おやつを買ってあげたり、おもちゃを買い与えたりして
甘やかしてばかりいる父親を恨んでいた。その父親と離婚して暫くたった中学2年生の夏休みから、息子
さんは不登校を始め、学校に行かず3年間ぐらい家に閉じこもっていた。
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かと思うと、暴走族を結成しようとしているような学校へ行かない子供達を家に集めて、家を占拠され、
それを止めるように言うと家庭内暴力に及ぶなど、どうしようもない状態で、警察にまで来てもらって
なんとか納めたかと思うと、今度は詐欺にひっかかって、大金をおばあちゃんに払わせるなど、本当に
困り果てている。
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息子さんはサラ金にもお金を借りていて、毎月働いてその利子だけは返済しているようだが、この先Wさん
も年を取り働けなくなり、おばあちゃんも弱ってきたらどうなるのかと心配で、もう少し、思いやりのある
家族になりたいと願っている。不思議なことには、息子さんの性格が離婚して1年後に亡くなった元ご主人
に似ている気がする。結婚してからずっと13年間ほどの間は、死にたいぐらい結婚生活が嫌でたまら
ない日々だった。今はとにかく息子さんと仲良く話しができて、協力し合って生活できる様な家庭にしたい、
というご相談である。
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<霊視>
まず、亡くなられたお父さん(前のご主人)が、息子さんの近くにおられます。くっついているというの
ではなくて、霊界の中でもこの世に近い「幽界」ですね。亡くなられたあとも、息子さんはもちろんのこと、
この世に対しても大きな未練があったようです。常に息子さんに話しかけていて、「何かあったらオレの
ところに来い」と言われています。霊視しますと、ご主人のおられる幽界と現世の息子さんとの間には、
なにか青白いチューブのようなものがあって、息子さんの頭につながっています。このチューブを通じて、
ご主人は息子さんにご自分の想いを送っているようです。
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細かく見ていくと、このチューブはたくさんの細い筋のようなチューブのかたまりで、それぞれが違う機能
があり、この世での出来事に応じてお父さんがいわば守護霊のような感じで指示をされていたようです。
ただ、幽界からの指導は、幽界レベル以上の先は見通せないため、実際詐欺にひっかかるような事にも
なったのだろうと思います。こうしたことから、息子さんがお母さんと話をしなくなったのは容易に想像
することが出来ます。ご自身で「息子はどこか父親に似ている」と、お感じになっておられた通りなのです。
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こうした霊的な癒着は決して良くありませんので、この細い筋で出来たチューブを1本ずつ切り離して
いくことにします。いわば、電線や通信ケーブルを切り離していくようなものです。お父さんは飲み込み
が早く、自分側のチューブは片づけて、今後息子さんに対して自分として何が出来るか? を考え始め
られるようになりました。幽界よりも一段高い位置にある霊界に入られて、さまざまな事を勉強しようと
されています。いまメガネをかけていて・・・ああ、自分は映画などの道で何か今後のアイデアを出せ
ないかどうか、いろいろ考えておられます。
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息子さんのほうは、これまで気づかなかったにせよ、お父さんとのパイプが切れてしまったわけですから、
潜在意識的にさみしい思いをされるはずです。そうなると、時間はかかるかもしれませんが、徐々に
お母さんのほうに直接的間接的に頼ってくるようになるでしょう。一人息子というのは、やはりある意味
親に甘えた部分があるものですので、それが逆にお母さんとも交流を求める方向に、切り替わっていけば
良いと思います。
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それから息子さんの前世を見ますと、明治維新前後に各地の浪人が集まってきて、尊皇攘夷で揺れた時代
に生まれていた方のようですね。ボタンのいっぱいついた軍服を着た軍人を相手に(長州軍でしょうか)、
日本刀を持ち、戦いで雄叫びを上げている様子が見えます。戦場は白兵戦のために、血で血を洗う凄惨な
光景となっています。京都所司代御用改め処?というふうに言っていますから、新撰組の隊士だった方
ではないでしょうか。激戦と言われた鳥羽伏見の戦いで若くして亡くなられたようです。
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お母さんが竹刀でもって叩いて厳しく躾けたりされたのは、息子さん本人にとっては、前世で慣れ親しんだ
ことだったと思いますよ。と言いますか、新撰組ではそれ以上に厳しい鉄の隊則がありましたので、逆に
息子さんの前世からすれば、たいしたことなかったのかもしれません。なにせ当時は明日は屍になる身、
毎日命を張っていたのですから・・・こうしたことから、ある意味きかん坊というか親の言うことを聞か
ないのは、前世そのままの性格が出ているわけです。また、学校へ行かない子供たちを集めて、暴走族を
結成しようとするなど、まさしく幕末に各地の浪士を集めて結成された、新撰組そっくりの経緯です。
お金に無頓着なのも、元武士であるからだと思われます。
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逆にこうした前世での体験を考えれば、正しい政治活動(各地の勝手連がやっているような選挙の応援など)
をするのも、ひとつの道かもしれませんね。いずれにしても、息子さんの前世にはこうした背景があること
を考慮した上で、日々接するようにされると良いのではないでしょうか。息子さん本人としては、現代は
幕末とはまったく勝手が違うため、どうも社会的に処しにくい、つまり、もともと乱世を好むタイプだろう
と思います。
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逆に言えば、本来は一国一城の主を目指す精神を持っているわけですね。しかし一人では無理ですから、
誰かと組んで革新的な事業を始める、人のやらない事、いやがる事をどんどん引き受けてやるような事業
であれば、成功すると思います。いまどんなお仕事をされているのかわかりませんが、26歳であれば
十分会社も作れます(いまは資本金1円からでも株式会社の社長になれます)から、何はともあれ友達と
会社を興すなどのチャレンジは、若いうちにやっておいて損はありません。幽界から霊界に行かれた
お父さんにも、この面について頼んでおきますので、近い将来息子さんの人脈に光明が差してくるでしょう。
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