手紙から読み解く秀吉と信長の関係①[信長側近からの返書] | 跡部蛮の「おもしろ歴史学」

跡部蛮の「おもしろ歴史学」

歴史ファンの皆さんとともに歴史ミステリーにチャレンジし、その謎を解き明かすページです(無断転載禁止)

 豊臣秀吉がまだ織田信長に仕えていた当時、主君に気に入られたいがため、アノ手コノ手で忠誠を尽くした――そんなイメージが定着しています。

 

 実際にはどうだったのでしょうか。

 

 このほど秀吉に関係する書状(手紙)が相次いで新発見され、ドラマや映画の中でイメージされてきた秀吉の性格がだいぶわかってきました。

 

 まずは東京大学史料編纂所と兵庫県立歴史博物館が発表した34通の手紙です。

 

 インターネットのオークションに出品されていた手紙群を調査した結果、秀吉の手元にあった原本を複写したものだとわかり、発表に至ったといいます。

 

 なかでも注目されているのは信長の側近らが秀吉に送った計14通の返書。

 

 天正7年(1579)から同9年(1581)にかけてのものです。

 

 当時、秀吉は信長から中国(毛利氏)攻略軍の司令官に任じられていました。

(つづく)

[最新刊のお知らせ]

『超新説で読みとく信長・秀吉・家康の真実』

♯塗り替えられた戦国史の謎に迫ります!

 

※「辻大悟ノベルズ」からのお知らせ

別名のペンネーム(辻大悟)で書いた小説『キンカコ 八人のワンダラー』(kindle版)をリニューアルしました。

♯現在から見たキンカコ(近過去)の2000年が舞台。貸し渋りが横行する時代に、銀行へ不渡り手形を掴ませるチンケな詐欺を働いていた美人詐欺師と彼女を追う現職の刑事。その二人に大蔵官僚や病院の名物院長らを加えたワンダラーたち。その八名が国際犯罪組織の野望を打ち砕く痛快犯罪ミステリー小説。20年後、30年後の近未来に生きている自分たちのために、いま戦え!