豊臣秀吉がまだ織田信長に仕えていた当時、主君に気に入られたいがため、アノ手コノ手で忠誠を尽くした――そんなイメージが定着しています。
実際にはどうだったのでしょうか。
このほど秀吉に関係する書状(手紙)が相次いで新発見され、ドラマや映画の中でイメージされてきた秀吉の性格がだいぶわかってきました。
まずは東京大学史料編纂所と兵庫県立歴史博物館が発表した34通の手紙です。
インターネットのオークションに出品されていた手紙群を調査した結果、秀吉の手元にあった原本を複写したものだとわかり、発表に至ったといいます。
なかでも注目されているのは信長の側近らが秀吉に送った計14通の返書。
天正7年(1579)から同9年(1581)にかけてのものです。
当時、秀吉は信長から中国(毛利氏)攻略軍の司令官に任じられていました。
(つづく)
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