南北朝争乱の英雄「二世物語」新田兄弟編②[南朝への忠誠] | 跡部蛮の「おもしろ歴史学」

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歴史ファンの皆さんとともに歴史ミステリーにチャレンジし、その謎を解き明かすページです(無断転載禁止)

 義貞の「北陸王朝」が実現していたら、尊氏の「北朝」、後醍醐天皇の「南朝」とあわせ、中国史の三国志時代さながらに三国鼎立し、内乱の混乱はより大きくなっていたかもしれません。
 

 しかし、建武四年(1337)三月、金ケ崎城が足利勢に落とされ、義貞の野望はあえなく瓦解します。

 

 義貞は巻き返しのために北方へ進出しますが、翌建武五年閏七月、藤島城(福井市)の攻防戦で討ち死にします。

 

 その義貞には三人の男子がいました。

 

 嫡男(長男)義顕は金ケ崎城落城に殉じていますが、次男義興と三男義宗が歴史に名を残しました。

 

 第三勢力を築こうとしたという父義貞に対し、二人の兄弟はあくまで、後醍醐天皇が吉野にたてた南朝の忠臣を貫きます。

 

(つづく)

 

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辻大悟のペンネームで歴史小説を書いております。

既刊本『信長の笑み、光秀の涙』(双葉文庫)

※このほど初めて現代を舞台にしたミステリー

『小説 キンカコ 八人のワンダラー』

(kindle版)を刊行いたしました。

2000年を舞台にした犯罪エンターテイメント小説です。

 

表紙画像:いーブックデザイン

http://e-bookdesign.blogspot.jp/
表紙:e-bookdesign