戦国武将の趣味[伊達政宗編]③ | 跡部蛮の「おもしろ歴史学」

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グルメでオシャレ――。


そんな政宗には、能鑑賞という趣味もありました。


しかも、政宗が常人とちがうのは、奥小姓を太鼓の名人に弟子入りさせるほどの嵌まりようだったところでしょう。


いったん凝りだすと、とことんやるまで気がすまない性格のようでした。


政宗にはときおり柱に寄りかかって仮眠する習性がありましたが、それは、そこまで時間を惜しんで書物を読み耽ったためだといわれます。


おまけに、詩の才能は、


「学者ヲシテ驚嘆セシムルガ如ク」(『伊達家史叢談』)


といいます。


このほか、趣味ではありませんが、嗜好品として政宗が一日に何回もタバコを吸っていたことが記録されています。


たとえば、朝起きて髪を結び、手水(ちょうず=洗面)をすませたあと、


「たばこと望みたまふ」(『政宗記』)


とあります。


政宗の一日はまず喫煙からはじまったともいえるわけです。


かなりのヘビースモーカーだったことが推測されます。