『鬼滅の刃』の何作目だかが公開されましたね。
最初の劇場公開から数年後、異常に過剰なブームだったあの頃と同じテンションのまま『鬼滅~』を見たがる人が、今時どれほどいるんかいな?と思っていましたが、これは対岸から見ているだけの俺ッチの認識不足でした。
公開初日、よく行く映画館のサイトをたまたま見ていたんですが、十数回(!)の上映があるうち、
それら全てがこんな感じですからね、鬼滅ブームおそるべしです。
おそらく↑も満席になるんでしょうが……個人的には、こんなギュウ詰めの中にポツーンと開いている席に座ろうなんて気にはならないよね。
それにしても……いつしか映画の公開初日が金曜日になって久しいですが、金曜日っつったらまだ平日です。
有給休暇を使えば問題ないじゃないか!と強弁するのは分かるけど、忙しい会社で本当に必要とされている人って易々と休めないものですよ?
多くの会社が営業している平日に、これだけ多くの社会人が群がるんだから、ずいぶんダラけた国になったもんだよ。
――と、そんな1ミリの興味もない『鬼滅~』話はさておき。
こんな感じで、日本の映画界は邦画が好調です。特にアニメの存在なんて邦画の救世主ですもんね(日本がアニメバカに汚染されていると感じる話はまた今度)。
そんな燦々と光輝く邦画に対し、今やクッキリと黒い影を落としているのが洋画です。
俺ッチが通う映画館はシネコン方式なんですが、公開されている洋画はぜいぜい3割ほど。その上、公開開始から10日も過ぎれば上映するのはドッ昼間に1度だけ(しかも平日)。
これって、洋画ファンとってはスゲー悲しい話でね。
ただでさえ上映される作品が少ないだけでなく上映回数までも少ないってんだから、もはや冷遇に近い状態。
「初日にこだわる必要もないし、来週あたり会社帰りにでも観に行こうかな」という、ちょっとした寄り道感覚で気楽に観に行くって事ができないんですよ。
宣伝のためにわざわざ来日して、でき得る限りのファンサービスをしてくれるハリウッドスターに申し訳ない気持ちにすらなります(笑)。
映画館に足を運ぶ人が年々減少しているそうですが、もうちょっと番組編成を工夫すれば、僅かながらにもその傾向を足止めできるんじゃない?と。
洋画を観たいがために映画館に足を運ぶような人は成人=会社員が多いだろうと見込んで、上映回数はたった1回だけだったとしても、会社帰りに合わせて夜に上映するとかね。
…いや、今日び洋画を見たがるのは年寄りどころかジジババくらいなものだから、平日の昼間で十分と考える方が正しいのかな? 働かなくても映画を見に行けるくらいに悠々自適に暮らす老人が、それほどまでに多いとは思いにくいけど…。
今や洋画は公開から1週間以内に、そこまでド本気を出さないと見れない状況に陥ってしまいました。
肩の力を抜いて気軽に楽しむという娯楽の本質が消えつつあるのは残念の極みです。
『メガロポリス』も『28年後…』も観に行きたかったんだよ! まさか2週間で終わるなんて…。