大映ドラマへの偏愛っぷりをよく綴る当ブログですから、再放送でもあれば飛び付くんですよ。
それ故、BS-TBSで『不良少女と呼ばれて』が既に放送されていたのを知った時ゃ全力で落胆しましてね…。
たまたまながらも当ブログを通りすがった皆さん、大映ドラマの再放送の予定を見知りした際はタレコミのほど、よろしくお願いします!
――って事で、『不良少女~』はダメだったけど、次の番組『ポニーテールはふり向かない』は1話から観れました。
少年院を退院した未記が横須賀に帰ってきた。
幼い頃に母と別れ、収監されている間に父を亡くし、帰る家もない未記は、父と旧知の仲だった小野が経営していたライブハウスで寝泊まりをする事に。
少年院上がりというレッテルを張られ、仕事にも就けず途方に暮れる未記を見兼ねた小野は、父と同じドラマーになる事を勧める。しかし、未記は父と同じ道を歩む事に気乗りしない。
そんな未記の前に現れた二人の男。ライブハウスで働く無愛想で陰のある晃[アキラ]と、人間不信で女を弄ぶ名倉――彼らとの出会いにより心を動かされた未記は、自らがリーダーとなりロックバンドの結成を目指す……といった始まり方です。
とりあえず録画できてるかどうかだけチラッと確認するに留めておくつもりが、時間を忘れて観終えてしまいました。1話からもう面白いもんね。
つくづく大映ドラマの面白さとは逆境にありだと思うんですよ。
どん底から這い上がるため、数多の試練を乗り越えた先にちょっとした幸せや達成感がある。つまりカタルシスですね。
まぁ、それも一瞬の話で、すぐにまた次の苦難がやって来るんだけど(笑)。
1話では少年院上がりだと白眼視されるために仕事にも就けず、だったら自分でバンドを結成させて己の道を切り拓こうとする。
こういうタフな気の持ちようこそ大映ドラマの主人公! 根性論は決してダサいものではないんだ!
主人公の未記が、ロックバンドを結成しようとするところから物語は動き始めます。
そして勿論のごとく、未記は不良という黄金パターン(笑)。
大勢に囲まれた時の強い味方はドラムスティックで、これさえあれば多勢に無勢でも負ける気がしません。
しかしまぁ、不良たちに絡まれて乱闘するシーンがムダに多いんですが(笑)、女が相手でもフツーに顔をブン殴る世界ですからね、今の目で見ると結構な衝撃です(女も男と同等とか喚いている昨今の風潮を鑑みれば1ミリの問題もないはずなんですが)。
この頃の喧嘩修行(?)が後の彼女に、獣を心に感じ、獣の力を手にする拳法を習得させる……事はありません。
主人公の伊藤かずえさんを始め、松村雄基さんや鶴見辰吾さん、他にもTHE大映ドラマなキャスティングは、どこか安心感すらあります。
そして個人的に熱いキャストと言えば、ゆきこを演じる榎田路子さん。これがチョ~可愛いんですよ! 洋子センパイが好きだった人は必見なんだぜ!と、敢えてノーヒントで。
この頃の大映ドラマの、洋楽をカバーした主題歌がいいんですよ。
本作のそれは小比類巻かほるさんの『NEVER SAY GOOD-BYE』。なるほど、“振り向かない”のスーパー意訳とも呼べるタイトルとも受け取れます(←そうか?)
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『ヒーロー -Holding Out For a Hero-』と『NEVER』を聞きたいがために買ったんだけど、本作の『NEVER SAY~』も好きになってきました。主題歌として映像が付くと一気に愛着が湧きます。
余興として、これは先日発見したばっかなんですが、
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伊藤かずえさんのYouTubeチャンネル、『やっちゃえ伊藤かずえ』を紹介しておきます。
さすが大映ヒロインの名を欲しいままにした(?)かずえさん、大映ドラマの思い出企画が多いのがグッと来ますね。Blu-rayでも発売される際には、そのまま映像特典に使えそうなものばかりです。
となれば、松村雄基さんの登場はもちろん欠かせないどころか、逃げられません(笑)。
できれば『ザ・スクールコップ』の思い出語りもぜひ!