TOKYO MXよ、『このこ誰の子?』を観終えて脱力する間も与えず、翌日からこんな作品を放送するのか…!
もう、あの時間帯は暗黙の大映ドラマ枠でいいと思うんだよ。ネタが尽きたら2周目もオッケー。
――という事で始まったのは“プロゴルファー礼子”、もとい『プロゴルファー祈子』!
…って、コレに受けてくれるのは、かなり真面目に観ている人ですよ(笑)。
突如としてゴルフ場に現れ、客を袋叩きに遭わせた不良少女。信也は、それが3年前の事件をきっかけに離れ離れになった幼馴染みの神代祈子[カミシロ・レイコ]であると気付くも、その変わりように驚く。
3年前、ゴルフの練習をしていた信也のミスショットにより祈子が大怪我を負った日を境に、神代家に訪れる悲劇。兄の徹は失踪、そしてプロゴルファーの父である友平は殺人容疑が掛けられた挙げ句、自殺してしまう。
家族がバラバラになった鬱憤から不良となった祈子は、父が凶器に使ったという5番アイアンを振るい、横浜最大の不良グループ北斗七星会の会長にまで上り詰めた。
再会を果たした信也により、祈子は父の悲願であったプロゴルファーを目指し……といったお話。
ゴルフ好きを自称する人たちの中には、タイトルに釣られて本作を見たものの、ほとんどと言っていいほどゴルフの描写がない事に気付き、脱落する人が多いと思います(笑)。それほどまでにゴルフである必然性は感じ取れませんが、まぁそれはさておいて。
ザックリとした縦筋としては不良少女がプロゴルファーを目指すお話ですが、それを大映ドラマ化するのであれば面白くならないはずがありません。
現在4話まで観終えましたが、とっくに1話から面白いもんね。
人間同士のドロドロした愛憎を執拗に描くのが大映ドラマのイズムですが、本作はかなり突飛な描写が散見されます。
出生届を提出した際、”礼子”と書くつもりが”祈子”と書いちゃったけど、まぁそのままでいいや的なテキトーっぷりもシビれます(笑)。
そういえば祈子のあだ名、“いのりこ”だと思ってたんですけど“いのりっこ”だったんですね。前者の方が口にしやすいと思うんだけど……その辺も大映イズムって事で!
まずは祈子の不良モードのドギツいメイクに目が行ってしまうんですが、そうではない平常モード(?)とのギャップが良いんです。
あまり話題にならないけど、演じている安永亜衣さんが可愛いんですよ。
大映ドラマの主人公の中では(笑)芝居もかなり達者なんですが、根本的に可愛いもんだから不良モード時であっても、そこまでワルっぽくなり切れないんですよね。主人公のライバルキャラの常連、大沢逸美さんの方が遥かに貫禄があるじゃん(笑)!
本作と言えば、若かりし頃の織田裕二さんが出ていた事が有名ですが、当ブログでは長門裕之さんと萩原流行さん(超カッコイイ!)が出演している方が重要です。体に梵字が浮き上がる三姉妹を思い出すじゃん!
にしても、『ヤヌスの鏡』に続き、またも風見慎吾さんは不良に縁がある役なんだな…。
…とまぁ、どうせまだまだ面白くなるのは分かってるんですがね、この先どんな展開が待っているのか楽しみです。
ここでチト気の早い話ですが、本作が終わった後は『アリエスの乙女たち』かなぁ?