観た、『フレッシュマン若大将』 | Joon's blog

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『フレッシュマン若大将』を観ました。

 

日東自動車の面接に向かう雄一は、タクシー運転手と揉めている老人と若い女性を手助けしたため予定の時間に遅れてしまう。しかも面接官への愚痴をこぼした相手が日東自動車の猪俣社長であった事を知り絶望する雄一。

しかし、雄一の気概に気を良くした猪俣の口添えもあり、晴れて雄一は日東自動車への就職が決まった。

妹の照子と親友の江口の新婚旅行を見送る際、雄一はタクシーの一件で知り合った節子と再会。石山も加えた3人で海に遊びに行った事で徐々に親しくなる。

研修も終わり、セールス部門に配属された雄一が上得意である東西オートに挨拶回りに向かうと、そこには石山の姿が。単位が足らず落第した石山は大学を中退し、父の口利きで副社長になっていたのだ。

後日、東西オートの得意先である北斗観光で使っている日東自動車の車が立て続けに故障するという問題が発生。北斗観光がある北海道に向かった雄一と石山が原因を調査していると、どうやらライバル会社である中央モータースがしているようで……といったお話。

 

シリーズ第13弾。

これまでワンパターンの美学を貫き通していた若大将シリーズですが、雄一が(今度こそ)大学を卒業し社会人として働き出す、いわば若大将シリーズ第2章の第1作です。

作風にも多くの変更があり、大学ではリーダー格だった雄一も社会人となればまだ1年生という事で、いつものように好き勝手な真似ができなくなり(笑)多少のストレスや苦労を抱えるようになります。

 

最大の変更と言えば、雄一の弾き語りどころか、全編にわたり音楽の要素が薄くなっている点ですね。さらにスポーツ要素もほぼ皆無(かろうじてスケートのシーンがある程度)。

この二つが消えるという事は、シリーズの魅力が半減してしまう事にも繋がると思うんですよ。これらをなくしてシリーズの新章とするのは、かなりの英断だったんじゃないかな。

社会人とは、それらに打ち込める時間がないくらいに多忙の身である暗喩……なのかも?

 

逆に、変わらない点としては雄一を取り巻くレギュラーキャラが健在している事でしょうか。

陰の主人公である石山=青大将はもちろん、雄一の家族も欠ける事ないどころか、親友の江口がついに照子と結婚し、婿養子として田沼家の仲間入りを果たすのは嬉しいですね。

雄一の部屋を改造して二人が使うようになりましたが、どうやらこの部屋は祖母のりきや父の久太郎の部屋から一番遠いらしく、”声が聞こえちゃうから”という理由でこの部屋を選んだそうです……ん~、若大将シリーズらしからぬネタだなぁ。

久太郎がスナックのママに恋してしまうのは、そんな”声”が聞こえちゃったからなのかな(笑)?

 

これまでのレギュラーで唯一いなくなったのは澄子。

まぁ、これだけ長く続けばキャストが歳を取るのも当然で、純真の象徴(?)たる澄子を演じる星由里子さんが大人っぽくなったというか、色香がまとわりつくようになってしまったからには、これに代わるキャラを創造せずにはいられませんしね。

そんな澄ちゃんに代わるのが節子、そしてこれを演じるのが酒井和歌子さんなんですが、こちらも澄ちゃんに劣らないほどに可愛いです。

澄ちゃん2代目として、ここからどこまで重い女に成長するのかも今後の見どころになるかもしれません(笑)。

 

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