観た、『バイオハザードⅡ アポカリプス』 | Joon's blog

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『バイオハザードⅡ アポカリプス』を観ました。

 

ラクーンシティの地下深くにあるアンブレラ社の地下研究所=ハイブから発生したTウイルスは地上にも蔓延、生ける屍となった感染者は次々に人々を襲い、街は壊滅状態に陥る。

事態を重く見たアンブレラ社はラクーンシティを封鎖。しかし、警察やアンブレラ社の特殊部隊S.T.A.R.S.らの武力行使を以てしても、感染者の爆発的な増加は抑えられない。

街中が混乱する中、S.T.A.R.S.の一員でありながら現在は停職中のジルたちが逃げ込んだ教会には、ハイブで生まれた生物兵器が3体も待ち受けていた。その窮地を救ったのは、ハイブから逃げ延びた女=アリスだった。

ジルの一行に加わったアリスたちがラクーンシティからの脱出を図る中、一通の電話が。電話の主はTウイルスを開発したアシュフォードで、娘アンジェラの救出と引き換えに街からの脱出ルートを教えるという。

アンブレラ社は街を核攻撃するという情報を得たアリスたちは、アンジェラがいるという小学校へ急ぐ。その一方で、アンブレラ社のケインはネメシス計画を発動させ……といったお話。

 

シリーズ第2作です。

俺ッチは1作目しかプレイしていませんが、前作はゲーム=原作とは異なるストーリーと見受けました。ゲーム版は”原作”というより”原案”と呼んだ方が正確かな?

それ故、今作がどこまでゲーム版とリンクしているかはサッパリ分かりませんが、俺ッチは映画版で十分以上に楽しめてます。

 

前作から、割と超人めいた能力のあったアリス。

今作ではその理由や謎が少し明らかになりますが、どことなく『エイリアン』シリーズのリプリーを思い出しますね。普通の人は容赦なく餌食になるけど、この人だけは狙われない、もしくは免疫がある、みたいな。

皮膚下で何かがモゴモゴ動くカットがありましたが、前作にあった肩口の大きな傷は、こうなるであろう伏線の一つだったのかな? もしやアリスもネメシスのように…?とも想像しましたが、そんな寒い真似をしなかったのは正解です。

…なら、あのモゴモゴ動いてたのは何なの…。

 

アリスと同等なくらいに出番があるジルは活躍度も高く、中盤くらいまではもう一人の主人公と呼んでもいいくらいです。

度胸や戦闘力も持ち合わせていて、感染者となった人間を平然と撃てるのがいいんですよ。さすがに親交が深かったであろうペイトン相手にはそうも行かなかったけど。

よくいるじゃないですか、私には撃てない~とかゴネてイライラさせる奴(笑)。そんなタイプではない、作品の空気をキチンと読み取れているんだから優秀です。

停職中ではあるものの特殊部隊の一員でありながら、チューブトップ&ミニスカにブーツという出で立ちでは、日本のアニメやゲームの(嫌な)影響が垣間見えますね。露出過多であっても肌は傷付かないあたりとか(笑)。

当時、ゲームファンからも好感触だったように見えましたが、こういう発見があるのも実写版の面白さだと思うんだよね。昨今は憎悪に駆られて(笑)、その逆しか見えない人が多すぎるんだよ。

 

ラクーンシティ全域にまでウイルスが広がってしまったため、感染者(“ゾンビ”とか“アンデッド”といった名称は字幕にはない)の数は尋常じゃありません。

俺ッチはそこまでゾンビ映画は見ていませんが、どうしてゾンビになるのは成人ばかりなんだろう?という疑問に対するアンサーがあったのは驚きというか、衝撃です。薄ら寒さすら感じるくらい。

映画ではやりにくいだろうに、よくやったよと感心するどころか拍手モノですね。

 

それにしても思うのは、感染者は食欲という人間的な本能のままに行動するため、餌となる人間を狙うのは分かるんですよ。

狙われた人間が数十人もの感染者に襲われる画は一見すれば不気味に思えるんですが……たった一人を食べるためにそこまで群がる?と(笑)。

そこから考えると、腹を空かせてるからなのか仲間を増やしたいのか、感染者の行動原理が何なのか分からなくなるんですよね。キチンと食べてるシーンもないし。

 

ようやく実態が明らかになったネメシス計画。アンブレラ社は“○○計画”が好きだなーと思うんですが、それはさておき。

人間と犬と合わせたような姿ではなく、完全に人間の姿を模した生物兵器が誕生します。あんな図体にデカい銃をもつような、ゲームのボス感が溢れ出ています。

そんなネメシスに因縁を見い出すアリス。そして何もかも見通しているアンブレラ社のケインは二人に対決を強要し、渋々ながらアリスはネメシスとの決闘に臨みます。

この辺、ちょっと意味不明というか、ここまでの流れで急にタイマン勝負ってチト違くないかい?と。これは『バイオハザード』であって『ストリートファイター』じゃないんだって!

 

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Blu-ray版は映像特典も多く、予告編も収録されているんですが、何故か本作のそれがないんですよ(あるのは『バイオハザードⅢ』と『ウルトラバイオレット』だけ)。

たまたま本作の予告編を劇場で見た際、他作品の予告編に混じって急に化粧品のCM?と思いきや、”アンブレラ社”とか言い出した時点で、ああそうかと。これは巧い。

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…あれ? CM(風)部分はもう少し長かったように思えたんだけど…。

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そうそう&こっちこっち! 何故コレを収録しないんだよ!