観た、『映画 プリキュア ミラクルユニバース』 | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

『映画 プリキュア ミラクルユニバース』を観ました。

いつものクッソ長い正式タイトルとは違い、シンプルに20文字以内で収まっている(笑)のがレアです。

 

宇宙のどこかにあるという、ミラクルライトを作っているミラクルステーションが闇に覆われてしまった。
どうにか脱出した見習い職人ピトンの声が届き、ひかるを始めとするスター☆トゥインクルプリキュア、そしてHUGっと!プリキュアやキラキラ☆プリキュアラモードたちがミラクル星にやってくる。
闇を追い払おうと奮戦するプリキュアたちだったが、闇の浸食スピードには追い付けず、ピトンが持っていた未完成のミラクルライトにより窮地を脱する。
この事態をピトンの仕業だとするミラクル星の大統領は、ピトンとプリキュアたちを捕らえるよう宇宙警備隊を出動させるが……といったお話。

要約すれば、プリキュアたちがピトンを助ける話です。

 

本作で座長的な役割を果たす『スター☆トゥインクルプリキュア』は、19年2月3日よりスタートしました。

そして本作の公開は3月16日と、放送開始より僅かひと月半での映画デビューってんだから、これはシリーズ最速?

舞台挨拶で小松未可子さんが、キュアセレーネの登場がどうにか映画公開に間に合ったと言っていましたが(笑)、なるほど、セレーネの登場回は3月3日だったようです。

つまり、本作でのスター☆トゥインクルプリキュアは結成されたばかりの状態。別に時系列を気にするような作品じゃないんですが、キュアコスモもいなければフワがまだ可愛かった頃(笑)のお話です。

 

直近3チームのプリキュアが登場する上で、それぞれに出番も多めでキャラ立ちさせているのは分かるんですが、どうもお話=脚本がイマイチです。
30分経っても話があまり前に進まなかったり、全体的に話の流れが緩慢な感じがします。
本作の肝になるキャラであるピトンも印象が薄い。
最後のボスの出現も、ロクに伏線を張ってないから唐突すぎるんですよね(それ故、意外性だけはある)。今までの行動は芝居だったんだぞ~って、米村正二さんが脚本を担当した春の仮面ライダー映画のようなテキトーっぷりを思い出すよ(笑)。
そして、小学生センスな大ボスのネーミングには驚けた…。

実は全プリキュアが登場する、密かにオールスターズ作品でもあるんですよ。
プリキュアがいっぱい登場したところで皆さん寡黙なんでしょ?と、『~オールスターズNew srage』シリーズを見た人がタカを括る気持ちも分かりますが(笑)、そう想像しながら見ていると、ちょっとはサプライズがありますよ。ちょっと。

 

そういえば先日、津々浦々で公演されるプリキュアショーで、子供を押しのけてまでいいポジションを得ようとするキュアオジサンたちの迷惑ぶりが話題になってました。

まぁ所詮はネットニュース、“他人の糾弾が大好きな人間を扇動する記事は稼げる”と味を占めたヘボライターと、それに容易く乗っかるチョロいヤフコメ民(笑)による蜜月の関係のようなものですから…。

スーパー客観的に見ればオジサンもちびっ子もお客さんに変わりはないから、ギリギリのところで”迷惑”という言葉は当てはまらなかったにしても、マナーや空気を読まず読めずに自分の好きなものにまっしぐらになってしまうのがイベント系オタクの煙たがられるところ。

そんなキュアオジサンの矛先を向けるべく(笑)、近年ではこういう企画があるんだよね。

いい大人はこっちで妥協しましょうよ。

こういうイベントが定番化しているのを想定してか、近年のプリキュア声優のオーディションは演技はそこそこに、ルックスも含めた上で選出しているように思えます。ちょっとしたアイドルというかね。

 

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Blu-ray版は舞台挨拶等の映像を収録。

ああいうのを見て思うのは、『スタートゥインクル☆プリキュア』という作品を引っ張っているのは、キュアスター=星奈ひかるを演じている成瀬瑛美さんの力によるところが大きいんだよなと。

プロの声優じゃないから芝居がどうこうと言いたがるアニメバカもいますが、何より心底より楽しんで演ってる感が伝わってくるのがいいんです。

もう、この人こそひかる本人だろ!と(笑)。これって最強のファンサービスじゃないですか?

こういう人が座長をやってるのが『スタプリ』の強みなんじゃないかな。

 

ところで、映画を見ながら画面内のプリキュアを応援する際に使うミラクルライトは、入場者プレゼントとして定番のアイテムになってきています。

そこで思うんですが……実際にあれを使ってる子って本当にいるんですか?と。

声優が観客として映画館に見に行ったら、ちびっ子たちがミラクルライトで応援してる姿を見て感動したなんて話をよく見聞きするのでね。Blu-ray版の映像特典の一つにミラクルライトの使い方をレクチャーするものがあって、そこに映ってる子供たちの全力ぶりを見れば、確かにこりゃ泣けちゃうだろうなぁと。

俺ッチももう長い事プリおじをやってるものの、さすがに映画館に行けるほどの胆力はないので(笑)確認のしようがなくて…。