観た、『もっともあぶない刑事』 | Joon's blog

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『もっともあぶない刑事』を観ました。

 

拳銃の密造現場を押さえたタカとユージ。

どうやら拳銃は横浜を根城とする暴力団、銀星会に流れているようだが、銀星会会長の前尾は白を切り通す。

そんな折、15年前に貿易商が二人組に殺された事件が再浮上。前尾の怒りを買い、町のチンピラから次々と命を狙われるタカとユージは、ほとぼりが冷めるまでこの事件を担当する事に。

事件を知る、県警の出世頭である本多を訪ねたタカとユージ。事件当時の本多は刑事であり、犯人の一人は射殺したものの、時効の成立まであと4日になりながら、もう一人の片割れは未だ見つかっていない。

捜査を続ける中、タカとユージはもう一人の犯人である北野と遭遇、そして前尾と本多に繋がりがある事を知ってしまい……といったお話。

 

テレビ版ではちょいちょい登場する銀星会。変身ヒーロー番組で言うところの悪の組織のようなポジションにある暴力団です。

そんな銀星会がいよいよ劇場版デビュー(?)し、テレビ版からの因縁に決着をつける瞬間が近付きます。テレビ版で初めて銀星会の名が出た回(3話だったかな?)、そして本作の脚本も柏原寛司さんというのも興味深いですね。

特にタカは銀星会の名を聞くだけでピリッとし、どうにか排斥しようと執着しますが、その理由は謎のまま(まだ全話を観れてませんが、タカの怒りの根源となる理由は語られなさそう)。

そこで発端となるエピソードをわざわざ語るような真似をしない作風がクールですが、お話が横道に逸れまくってしまい、本筋になるべき銀星会自体があまりフィーチャーされていないのがモヤッとします。諸悪の根源たる銀星会会長の前尾なんか、最初と最後くらいにしか出番がないし。

積年の恨みがある敵組織との決着をつける話なんだから、もう少し銀星会(の構成員)の出番を増やしても良かったんじゃないかな?

余談ながら、“8933”というナンバーの車に乗る前尾って、お茶目というか誇りを持っているというか…(笑)。

 

『あぶデカ』と言えば真っ先にタカとユージ、次いで透の名が挙がりますが、さらに薫も外せないレギュラーキャラです。

今作にもなると浅野温子さんのハイテンションな芝居も定着し、薫が大暴走キャラと化しています。

もはや必然性どころか意味すらない(笑)コスプレ姿を見て、今作から『あぶデカ』に入った一見さんは、実は薫が警察の人であると納得しているんだろうかと(笑)。

薫が世界観をブチ壊していると感じる人も少なくなさそうですが、個人的にはクール&ハードボイルドばかりではない、ああいうコミカルなシーンを含んでこそ『あぶデカ』の世界観だと思っています。

世の中には『あぶデカ』きっかけで警察官になった人も少なからずいるようですが、薫に憧れて応募する人はいたのかな…(笑)。

 

…ところで、町を歩いているだけで殺し屋に狙われるシチュエーションと言い、ラストカットの台詞と言い、『俺がハマーだ!』の影響が見え隠れするのは気のせいでしょうかね?

 

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