BS-TBSで放送中の『劇画アワー ゴルゴ13』を観ています。
♪ゴルゴサーティ~ン(パヤッパヤッ)♪
本作は1971年に放送されたもので、詳しい内容は番組サイトに載っています。
素材を発見したからって、わざわざ令和の今に放送しようとする判断が粋です。カッコ良いぞ、BS-TBS!
新しいアニメは日々濫造された上で放送されますが、BSならばクッソ古いアニメ作品の再放送枠が一つくらいあってもいいと思うんですよ。
そんなBS-TBSとしては本作を“幻のアニメ”と呼んでいますが、正確にはアニメーション=絵を動かすわけではなく、漫画のコマをズームやパンといったカメラワークで動いている風に映し、そこに台詞や効果音を入れているにすぎない映像です。
一見、簡単&手抜きに思える手法ながら、ここで驚ける事がありまして。
得てして漫画にはシステム上、多くのコマに台詞のための吹き出しがあるものですから、これを一つも見せないようにして1話=10分の映像を作るのって、かなり難しいどころか不可能です。
それを映像化するために、ただ漫画のコマに色を着けただけではなく、そのままでは大写しに耐えられなさそうだったり吹き出しや擬音=オノマトペが邪魔なコマを模して、本作のためにわざわざ描き下ろしているんですよ。スタッフ表記に、何故か作画(担当者)がいるのも納得です。
つまり、
原作を隈なく探しても、↑と全く同じコマがあるかどうか分からないんです。これは地味に労力を使う作業じゃないですか?
当時は連載中でもあったし、さいとう・たかをさんがどこまで描いていたかは分かりませんが(笑)。
この記事を読まれる頃には放送は終わってるけど、どっかの配信サービスで追っかけ放送をやってるらしいので、興味ある人は冷やかし気分で見てみてもいいんじゃないかな? 1話分でも見ればもういいやって人が多いと思うけど。