アルゴファイル社製『ソニックウォッシャーUT』に関する、前回からの続きです。
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機種を問わず、超音波洗浄機の使用感レビューは多々存在しているので、機能や性能はほぼ同等でしょうから、その辺に関する話はしません。
本品がそれらを凌駕するほどのズバ抜けた性能を秘めている事も、おそらくないと思います。
当ブログ独自の観点として、超音波洗浄機で試してみたい事が一つありまして。
大マジに作っている人にはおなじみの光景です(笑)。
一般的なPS材やABS材でも、ペーパー掛けをすればこういう毛羽立ちが生じます。その後、軽くカンナ掛けで削ぎ落としたり、歯ブラシ等でこすってやればほとんどは除去できます。
が、KPS材に関してはこれがなかなか捗らず、ペーパー掛け=整形よりも毛羽立ちの処理に時間が掛かってしまう時もチラホラ。合わせ目消し必須の武器類にKPSを使うなとあれほど…。
そんな削りカスの一掃はもちろん、超音波洗浄機でこういう毛羽立ちを落とせないものかな?と思い立ったのも本品を購入したきっかけです。
…って事でソニックウォッシャー、いざ起動!
パーツがプカプカ浮かんでくる事を想定して、付属のかごを落とし蓋として使ってみましたが、意味はありませんでした。水中で軽やかに踊ってくれます。
そして、期待を込めてパーツを引き揚げてみたところ…!
想定内でしたが、やっぱりダメでした…。
パーツ本体と完全に分離している削りカスは一掃できてキレイになりましたが、毛羽立ちは本体の一部ですから、これを分離させる事はないでしょうね。
今、気付きましたが、映り込むくらいにツヤピカになっているのは偶然でしょう。
結局、毛羽立ち落としはナイフによるカンナ削りや歯ブラシに加え、
スコッチブライトやスチールウールを使うしかなさそうですね。もちろん目が細かいやつ。
スチールウールはあんな極細な金属の繊維であっても、指に刺さる事があるから(痛みは感じないけど)あんま使いたくないんだよね。
なお、洗浄の際には数滴の中性洗剤を垂らしていますが、その後、真水に入れ替えてもう一度洗浄しています。
中性洗剤を含んだ液体の中にドブ漬けしている時点で、それって洗剤をコーティングしている→塗料を弾いちゃうんじゃない?という懸念があるんですよ。
なので、真水でのゆすぎ作業を加えています。
2度も洗うなんてメンド臭くね?とも思われるでしょうが、そこは転ばぬ先の杖。水を入れ替えるだけで、あとは機械がやってくれるんだから(せいぜい3分くらいで済むし)、そのくらいの手間は特に苦になりません。
中には洗剤を入れない方がいいという説もあるようですが、入浴の際、お湯だけじゃ皮脂を落としきれない事を知っているオジサンであれば、やっぱり洗剤は入れておいた方がいいと思うんじゃないかな?
――って事で、『ソニックウォッシャーUT』の実使用に関する話は終わりです。
ニッパー一丁で完結するパチラーには関係のない話ですが、全ての粉塵が一掃できると僅かながらも見栄えが良くなりそうなので、塗装はせずとも少なからずペーパー掛けはするという人にオススメしてみます。
洗浄後の水玉ならぬ、“水珠”を弾く表面を見るといい気分になれますよ?