『烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS』を観ました。
▲知り合いの子供は“トッキュウジカー”と読めていたそうな…
シャドーライン宇宙支部のナイル伯爵に追われ、地球にやってきたライオン型の烈車。
その烈車=サファリレッシャーとは、50年前に人々のイマジネーションから生まれた宇宙を走るギャラクシーラインの車両の一つで、宇宙で他の車両と散り散りになってしまったサファリレッシャーはエネルギー不足により宇宙に戻れなくなってしまう。
サファリレッシャーを宇宙に戻すため、烈車戦隊トッキュウジャーは車掌であるレディに力を貸す……といったお話。
異世界やら宇宙からやってきた人(おおかた女子)ヒーローが力を貸すという、スーパー戦隊夏映画の定番シチュエーションも、いよいよ王道と化してきました。
個人的にスパ戦の夏映画は、それまで&これからの設定にさほどの影響を与えない、テレビシリーズの中の一編になり得る程度の作風がちょうどいいと思います。
…どうせ尺も短いしな!
「およ~、舞~、あんた飛行機のパイロットになるんじゃなかったとね?」と、タイムリーなイジりを…。
本作のゲストであるレディ(←スゲー名前)を演じるのは福原遥さん。
▲「ばえ~……舞ちゃん、みじょかね~!」(みじょカフェ店主・談)
現在、福原さんは朝ドラで飛行機のパイロットを目指す(はずの)役を熱演していますが、おおよそ10年前の時点で既に、空どころか宇宙にまで“舞いあがって”いたんですね。
ちなみに、このレディが車掌を務めるギャラクシーラインは25年周期で地球に戻って来る環状線との事なので、2039年に“烈車戦隊トッキュウジャー 25Years After”という作品ができるのであれば、その際には福原さん演じるレディも登場するかもしれません……って、ここは各々のイマジネーションで実現させるとこですよ(笑)?
トッキュウジャーの面々と交流するだけでなく、地球人のイマジネーションに希望を見い出せたおかげで、ようやくレディは↑のような笑顔を見せるようになります。
元々レディはクソ真面目な性格なせいか、割とツンケンしてるキャラで、地球人に対してすら辛辣です。
「まったく……何故、みな下ばかり見ているんです? かつてはギャラクシーラインが走るほど上を見ていたのに…。これではイマジネーションが減るのも当然です」
ちょっと周りを見渡せばスマホやゲーム機やらを注視する人々ばかりで、地球外にいる立場の人が客観視すれば、そうも感じますよね。
“スマホばかり見ている”じゃなくて“下ばかり見ている”という言葉選びも秀逸で、このセリフに何も感じない(どころか口答えする)ような人は、まぁこれから先もスマホに依存して生きて下さい。
俺ッチも気を付けます…。
サファリレッシャーの力を借りたトッキュウジャーが、新たな姿に乗り換え=フォームチェンジするのが主だった見どころなんでしょう。
…けどさ~、『帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズ』よろしく、こういうのってパロディにしか思えないんだよね。
若い頃は、特に荒川稔久の脚本に多々登場するパロディ戦隊(笑)には笑えたものですが、やりすぎれば飽きてくるものですから、本作におけるそれに関しても食傷気味です。
わざわざ串田アキラさん&堀江美都子さんというゴージャスタッグを組ませて、♪パリパリ~♪とか主題歌まで作ったところで寒いんだよ。せいぜい10代後半~30代前半の特撮オタクにしかウケてねーよと(笑)。
ただ、これは舞台挨拶での志尊淳くんの言及で気付いた事ですが、トッキュウジャーサファリとして各自が自分で名乗りを上げるのは初めてだそうなので新鮮です。
…にしても、トッキュウ5号パンダはカグラの愛嬌がクッションになっているけど、巨大な体躯がリアルすぎてチト怖いです(笑)。
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↑のBlu-ray版は、座談会や舞台挨拶やイベント等の映像を集めた特典ディスクが付属。
尚、こちらのディスクにはメイキング映像はなく、福原遥さんやヒャダインさんの姿は一切ありません…。
特典ディスクもBlu-rayだったこの頃はいい時代だったと言いたいけど、
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メイキング映像だけを商品化するという狂った時代でもあったんだっけな…。