観てきた、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』 | Joon's blog

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『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を観てきました。

 

惑星パンドラでナヴィとして生きるジェイクはネイティリと結ばれ、4人の子供を設けた。ジェイクはサリー家の長として、家族として団結しながら平和に暮らしていた。

そんな中、RDA社が再びパンドラへの侵攻を開始。一族の住む森は焼かれ、ジェイクは自分のために多くの仲間を犠牲にしてしまった責任から一家全員で森を離れる。

サリー家が行き着いた先は、海で暮らすメトケイナ族の部落。不慣れな海の生活にも徐々に慣れて行くサリー家だったが、ここにもRDA社の魔の手が及ぶ。そこにはジェイクへの復讐に燃える男の姿もあり……といったお話。

 

「えっと、上映時間は……ひゃ、ひゃくきゅうじゅうに分っ?」

人気作だからと軽々しく観に行こうとする人もいますが、まず192分=3時間12分という上映時間を知って脱落する人も少なからずいるでしょう。

もちろん回避の手段はあるものの、基本的に飲めない・食えない・出せないという、丸一日の約1/8の時間は人間の自然な営みを停止させねばならないんですからね、これはちょっとした苦行ですよ。

何より、お尻の肉が薄くなった年寄りには、動けないのがキツいです。これこそが真のアバ体験っ…(笑)。

大人でさえそんななだから小学生未満の子供なんか連れて行かない方がいいですよ。

個人的にはそんな事よりも、映画を観れば3時間までは無料になる駐車料金が無料で収まらなかった事の方がもどかしい…(笑)。

 

…で、いざ鑑賞に臨んでみれば、そんな懸念は杞憂に終わりました。

何しろ、エンドクレジット以外は目を酷使しっぱなしでしたからね。本編での退屈シーンなんて皆無に等しいですよ。

まぁ、どのみち観終えた後で疲れる事に変わりはないんですが(笑)、疲労の質が違います。

 

初めて見る際の一番の見どころと言えば、やはり画面の美しさですね。

つくづく、映像におけるCGの可能性って、いつになっても頭打ちにならないなと。

映画(というより映像全般)におけるCGは『ターミネーター2』が革命を起こし、次は『マトリックス』かな(『トイ・ストーリー』も含めてあげたい)? 

そこから世界各国でCG技術も底上げされ、そのクオリティがいよいよアメリカに追いついてきたかなと思ったところで、また10馬身くらい引き離した感じです。

CGというだけでどうこうと否定する人も、映画館の大スクリーンで本作を鑑賞すれば、否定の根本は覆らないにしても、認めざるは得ないとは思うんじゃないかな。

 

本作の目玉であろう、海中の画面が圧倒的です。

仮に実写とCGの合成だったとして、水以外でそこに映っている生物は1匹たりとも地球に存在していない作り物なんだから、ただただ絶句です。

生物の見た目や動き、光の当たり方や水の揺らめき等々、これ地球のどこかにある未踏の場で撮ったんじゃないの?と思えるくらい。

…って事でジェームズ・キャメロンさん、こんな草の根ブログを読む事はないだろうけど、もし目にする機会があったら一考してくれ。

「『オーシャンズ』や『アトランティス』のような、惑星パンドラの海を舞台にした架空の海洋ドキュメンタリーとか作ってみません?」

正直、5部作にするなら、そんな変化球気味のスピンオフ作品もアリだと思うんだよね。

 

↑で『オーシャンズ』の名を挙げたのも、あれに出てくるフカヒレの素材にされるサメを連想したからなんですよ。思い出しただけでも胸クソ悪くなるけど…。

本作でもそれに近しいシチュエーションがありますが、前作同様、ちょっとした風刺というか社会的なメッセージを含んでいるのも万人向け、特に子供には何かを感じて欲しいですね。

 

パンドラの原住民=ナヴィのルックスは、相変わらずバタ臭いというか、デザイン的には受け付け難いけど(個人的にドレッドヘアーは汚らしく見えるので苦手)、感情移入はできるくらいの芝居はしてくれています。

そんな中で、今作から登場したジェイク&ネイティリの子供のうちの、キリとトゥクは可愛いですね。

キリは訳ありの出生を抱えているせいでスカイ・ピープルに近い顔をしていますが、スカイ・ピープルである我々からすればズバ抜けて美人と思えるナヴィです(笑)。

末っ子のトゥクも幼いながらも頑張る姿が健気で可愛いですよね。吹替版ではこの辺の魅力は完全に削がれていると思うので、俺ッチとしては字幕版を推奨します。

…ところで、近年の洋画にしろアニメにしろ、キャスト欄にある“早見沙織”の4文字を見て、またかよとウンザリしているのは俺ッチだけでしょうか? 別にアンチってわけじゃないんだけど、とっくに飽き飽きなもので…(役の使い分けもビミョーだし)。

 

相変わらず劇場プログラムは買いますが、お値段は1650円と、チト高め…。

…ですが、内容は“ヴィジュアル・ディクショナリー”と称している通り、実質上の設定集です。

や、この内容で1650円は安い。簡単には読み終えられないし、書籍として売ったら2000円以上になりそうだもんね。

あくまで図鑑形式=作品の世界をよりよく知るための副読本に過ぎないので、スタッフ&キャストによるインタビューどころか、映画製作に関わった方々の名は一切ありません。

まぁ、メイキングや裏事情等が知りたい人は、別に買わなくてもいい内容です。

 

おそらく巷ではネタバレを目にしてしまい、ガッカリした上で見る気が失せた人もいるんでしょう。

…でもね、その上で本作を観に行っても大した支障はありませんよ。

どんだけ言葉巧みな人であっても、所詮は言葉。映画1本を体感して得られる感動や満足感までは伝えられませんからね、どうか安心して観に行ってもらって大丈夫ですよ。

だからって、安易にネタバラしをしてキャッキャとハシャいでる連中とは映画テロリストのようなものなので、殺されないからとは言え調子に乗らず自重した方がいいですよ。

 

そんな映画テロリストと同等、もしくはそれよりもタチが悪いのが、こういう↓連中。

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みんな大好きな、いわゆる転売屋。公開翌日から早々に張り切ってやがるな、よくもまぁ節操なく。

繰り返しますが、このプログラムの定価は1650円です。

こんなのを買わずとも、どうせなら本編を観た上で読んだ方が理解度も高まるし、絶対に満足するとだけ言っておきます。

 

つーか、本気で儲けを出したいなら、いつでも買える公開中ではなく、公開後=どうやっても買えない状況になるまで待てばいいのにな。バカだから気付けないんだろうな。