※今回の記事は興味を持ってくれる人だけに向ける話なので、無差別にビジネスいいねをして回っている事を自覚する人は、今回は”いいね“は控えて下さい。
できれば、いつも。
未だに収束が見えない新型コロナの感染が猛威を振るう中、巣篭り需要の一つとしてガンプラ人気が高まったのは、だいぶ知れ渡っている事でしょう。
それは本来なら喜ばしい事なのに、それを取り巻く人々の間に流れる空気がピリピリしている事実もまた然り。
その手の掲示板やコメント欄を見るとウンザリするので、なるべく目に入れないようにしていますが。
それはさておき。
毎年の恒例行事であったものの、ここ数年は開催されなかったGBWC=ガンプラ・ビルダーズ・ワールド・カップが今年になってようやく復活。要はバンダイ主催のガンプラコンテストです。
割とどうでもいいカミングアウトですが、密かに俺ッチも参加していたんですよ。
一応、拙作ながらもフル塗装した上で完成させられる程度の技術は持っているので、別に義務ではないんだけど、こういう場に参加する事で自分にノルマを課さないと、一生パチ組みで終わっちゃうから(笑)。
で、今年も参加しようと思っているんですが……エントリー方法を一読した上でひと言。
ショップエントリーはないのかよ!
今までのエントリー手段はネットから、もしくはバンダイ認定のお店=プロショップからエントリーできたんですよ。俺ッチは後者からでした。
お店が近所にあるからってのが大きいけど、ショップエントリーの場合、開催期間中はお店のショーガラス内に飾ってもらえるのが良かったんですよ。
同志=昭和のジジィなら覚えていますよね、我々が小さい頃のプラモ屋には確実にショーガラスがあり、「すげー!」だの「カッコいい!と」だの、そこに飾られている作品に驚きや羨望の眼差しを向けていた事を…。
現代ではプラモを扱っているお店は多々あるのに、飾ってあるのはパチ組みの見本品ばかりで、お客さんが作った“作品”を飾らせてくれるお店は絶滅寸前なんですよね。
今や自分の作品を披露するのはネットが主たる場です。そこには、筆舌に尽くしがたいオーパーツのごとき作品から、生まれて初めて作りました的な作品までが存在しています。
それらを観て感銘を受けるのも大いに結構ですが、実物を見るのに比べれば感動度は半分以下だと思います。
やっぱり四角い枠の中に収まった平面的なものより、実物が持つ力は遥かに大きいんですよ。
今の子供にもそんな感動体験を味わわせてあげれば、プラモを嗜む年齢層ももう少し低くなるんじゃないかな。
俺ッチと同じお店に出品していたのはおおよそ10人前後で、小学生からいい大人まで参加していました。
そこに毎年参加する小学生がいたんですがね、もちろん出来は小学生らしいものながら、必ず自分の個性を出していました。塗装自体はまだまだだけど、配色に光るものを感じたり。
“所詮はガキの作品”のひと言で片付けてもいいですが、ガキだってガキなりのセンスがあるし、過剰に設定を重視するカチコチ頭の大人よりも遥かに考え方が柔軟なんですよね。
“色分けが足りないから☆1つ!”とか、偉そうな御託を並べるばかりのパチラー連中よりよっぽど立派ですよ(笑)。
そのお店で優勝できるような人の作品に見入ってしまうのは当たり前ですが、そうではない作品にも必ず個性があり、お互いがお互いの作品にインスピレーション(インスパイア?)を受けるのが、こういうコンテストの意義だと思います。
まぁ、俺ッチの場合は、とにかく何かを完成させるのが大優先で順位なんか度外視なモンだから、こういうお気楽な事を言えるんでしょうがね。世界規模の優勝を狙うようなガチ勢はスルーして下さい。
そんな場が、今回のGBWCにはないのは本当に残念。自分が作るだけでなく、他人の作品を観るのも楽しみだったのになー…。
店員さんに聞いても、お客さんの作品を飾らせて欲しい気持ちはあるけど、作品の取り扱いでトラブる事態を避けたいがためにできない、というより、やらないようです。
どんな内容かは知らないけど、不信を以て他人と接するのが常となった現代らしい有様ですよ。
開催者であるバンダイにも少なからず、そんな意見が届いているからこその判断なんでしょうがね。
…と、思いの丈をダラダラと綴りましたが、webエントリーの方が良い!という人の方が圧倒的に多いんでしょうかねぇ? 多いんでしょうねぇ…。
最近は敵が激増しているバンダイですが(笑)、文化としてのプラモデルを継続させる意味においても、次回以降でのショップエントリーを再考して欲しいです。
まぁ、近年の小売店潰しにしか見えない商法を鑑みれば、100パーあり得ないと思っていますが。