『魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁』を観ました。
冥獣人バーサーカー一族の王、ブライドンに敗れた魔法戦隊マジレンジャー=小津兄妹。その上、ブライドンに一目惚れされた山崎さんがさらわれてしまう。
ブライドンに敗れた事よりも、憧れの存在である山崎さんが奪われた事を悔しみ、焦る魁。
ブライドンの行先であるインフェルシアへ行く唯一の手段、一角聖馬ユニゴルオンの力を借りるため、小津兄弟は天空大聖者マジエルがいるという天空聖界マジトピアに向かう……といったお話。
これまでの劇場版のパターンを覆すのは、ゲストのヒロインが登場しない点ですね。まぁ、それにもってこいのポジションにある山崎さんを使わず、蔑ろにするのは勿体ない話ですから。
…という事で、本作のゲストヒロインは、天空大聖者マジエルを演じる曽我町子さんに決まりですね。
若い女子ばかりがヒロインじゃないぞ!という昭和生まれのオジサンの支持票も少なくないはずですし(笑)。
そして、魔女の役が一番似合う日本人と言えば、曽我さんを置いて他にありません。断言。
マジエルは“魔女”とは若干ニュアンスが違うけど、曽我さんがこれまでに演じてきた魔女(的な)役の集大成とも言えないでしょうか? 気位が高いだけでなく、ちょいちょい見せる茶目っ気も健在なのがいいんですよ。
さらわれたヒロインを救いに行くのは定番ですが、それらの行動原理とは、あくまで困っている人を助けねばならないという、ヒーローとしての義務感から来るものです。
本作における魁の場合は、さらわれたのは自分が好きな人という事で、“義務”以上に“本能”として救いに行きたいという気持ちが強いんですよね。高校生という、若さゆえの青臭さも背中を押している一因です。
末弟である魁(の恋)を応援しようと、兄妹ぐるみで一丸となって力を貸す姿も良いんですよ。これぞ兄妹戦隊の醍醐味ですね。
にしても山崎さん、ちょっと“あざと”系女子じゃないですか?
薄々どころか、確実に(赤い)魔法使い様の正体に感付いてますよね。
その上でのああいうラストシーンを観る限り、弄ばれすぎでござりますですよ、魁ちん…。
余談ながら、ブライドンとの挙式で着ていたダークなウェディングドレスの方が綺麗だと感じる少数派です。
…と、さっきからヒロイン話しかしていませんが、あと少しだけ。
令和の今に昔の作品を観て、時代を感じる要素の一つは女性のメイクです。特に髪色ですね。
同じ茶髪でも、2000年代の髪の色って今の茶色とは少し違うじゃないですか。
それ故、日本人であれば、10年後にも通用するのは黒髪じゃないでしょうか?
という事で、うら姉(=甲斐麻美さん)は今でも余裕で可愛いと思います。
かつ、ブルー女子にハズレなし!
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Blu-ray版にはもう一編、『魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』を収録。
劇場版関連の静止画データ満載です。