観てきた、『スーパーヒーロー戦記』 | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

『スーパーヒーロー戦記』を観てきました。

 

今年はスーパー戦隊が45作目、仮面ライダーが生誕50周年という事で、両シリーズが同一世界で活躍するコラボ作品です。

どうも、スパ戦&ライダーのコラボ作品というと『スーパーヒーロー大戦』という作品を連想するので、どうも危険臭がプンプンします(笑)。

…が、フタを開けてみれば、そこまでの怪作ではなく、むしろ明るく健全な娯楽作品になっていたと思います。

 

この手のヒーロー大集合的な内容になると、まず注目するのは過去の出演者=レジェンドがどれほど集結するのかという点。

本作でも、割と多めにレジェンドが登場しますが……まぁ中途半端だよね。

ライダーは直近の2人=ソウゴと或人が登場してるからまだしも、スパ戦は壊滅的。千明や時雨がポツーンと出てきたところで、何なんですかと(笑)。

どうせ呼ぶなら、クライマックスを鑑みた上で、レッド限定のレジェンドにした方が良かったんじゃないかな。

 

にしても、『仮面ライダー電王』のイマジンの4人、いつまでやるんですかねぇ? 各人の決め台詞ももう化石化していて、ま~寒い寒い(笑)。

あ、電王と言えば、デンライナーの車内セットがわざわざ作られていたのには驚いたなぁ。やっぱ、デンライナーの食堂は、奥で食事をしている人を含めるまでが1セットのセットですからね。

 

タイムスリップとパラレルワールド要素を含んだお話なので、大真面目に見るとチト難しい作品なんですよね。

さらに虚構と現実が入り混じるので、小さい子はチト混乱するだろうねぇ。いい大人ですら複雑だなーと思いましたから…。

 

映画的な見どころとしては、飛羽真・芽依・ショウタロウの3人による、かなりの長回し(9分間!)での1カットですね(芽依は半ばぐらいで抜けますが)。

ああいう連中は俳優の素行ばかり気にして芝居そのものを見る力がないから、こう言っても無駄なんですが、飛羽真=内藤秀一郎くんはあのシーンを演じきった事で、俳優として胸を張っていい実績を残したはずです。あれには拍手を惜しみませんよ、俺ッチは。


ネタ切れなモンだから似たようなモチーフをパクってばかりいる、二次創作のオワコン――本作のボスであるアスモデウスは、連綿と続くスパ戦&ライダーに対して言い放ちます。

アスモデウスさん……ネット漬けの毎日を送ってるんですか? 悪の大親分の割に、小っせー誹謗中傷やってんなぁと(笑)。

無関係なはずなのに、わざわざこっちに出向いた上で、対象を排斥しようとする連中、俗に言うアンチとは、そんな暴言を吐きがちです。

それに対し、介人がアンサーたるセリフを言い放ちますが、このセリフが秀逸ですね。単純明快ながらも、実に的確。こここそネタバレ厳禁、ぜひ本編を観て確かめて欲しいです。

 

これはしょっちゅう言ってるんですが、東映ヒーロー映画の劇場プログラムは、内容が濃密で資料性も高く、読み物としても楽しめるので買っておくべきです。今回は800円ですが、情報量を考えると妥当な価格です。

インタビューも長めで、目からウロコの裏話も多いですよ。