『聖闘士星矢 真紅の少年伝説』を観ました。
沙織の元にやってきた男、アベルは全能の神ゼウスの息子でありアテナの兄でもあった。
アベルは神々の時代の時と同じく、地上を汚す人間に裁きを下すために復活を果たしたのだ。
沙織は兄アベルとの出会いを喜ぶばかりで、星矢たちを突き放す。
そんな沙織の言動を信じたくない星矢を阻むのは、アベルを守護するコロナの聖闘士。そして、死んだはずの黄金聖闘士たちが蘇り、アベルに忠誠を誓っている事に愕然とする。
しかし、アベルの野望を見抜いていた沙織は、自身の手でアベルを打とうとするが返り討ちに遭う。
沙織の小宇宙[コスモ]が途絶えた事を感じた星矢たちはアベルの打倒を誓う。それが神に歯向かう事であったしても……といったお話。
前2作が45分くらいだった尺に対し、今作ではまさかの1時間超え(75分)という快挙。
ただ尺が長くなっただけではなく、ストーリーも濃密で作画も美しく、おそらく星矢映画の最高峰たる作品ではないでしょうか?
もはや露と消えましたが、『~天界編』の第2作目以降があれば、あるいはこれを越えられたんだろうけどな~…。
今日まで、女子に人気があった少年漫画は多々ありますが、『~星矢』はそんな歴史に名を刻める作品でもありました。
今作を観ると、その理由の一片が少し分かる気がします。
目が隠れるくらいの長髪はお約束ですが(笑)、沙織=アテナを全てに優先する星矢たちの純粋さが可愛いんですよ。
沙織が来るなと言っても、それでもなお付いて行ってしまうような、まるで主人を慕う子犬のように従順な姿が健気なんですよね。自分がどんな状況に陥っても絶対に助けに来る男子――notオタクな女子でも、これだけでキュンですじゃろう?
黄金聖闘士の復活も嬉しいですね。十二宮編で命を落とした5人というのも原作を踏襲していて、こだわりを感じます。
特にデスマスクとアフロディーテが、従来通りに性根が腐ったままなのが良いんですよ(笑)。冥界編になると、あんな奴らでも実はいい人=立派なアテナの聖闘士と美化されてしまう風潮に懐疑的だったのでね…。
今作のボスであるアベルを演じるのは、ななんと広川太一郎さん。
シリアスで高貴な役柄なので、1ミリのギャグもない広川さんの芝居はカッコ良くも重厚感がありますね。「小宇宙が高まっちゃったりなんかしたりして」なんて言いませんよ(笑)?
前作の教主ドルバルを演じた家弓家正[カユミ・イエマサ]さん同様、アニメの吹き替えをやらない事はないけど、あまりやらない声優を招聘するあたり、力が入っている作品に感じます。
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オススメできるのはこの辺ですが、一応、俺ッチの買ったものも紹介しておきます。
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こちらはあくまで自己責任に依存する商品なので、悪しからず。