観た、『帰って来た女必殺拳』 | Joon's blog

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『帰って来た女必殺拳』を観ました。

 

香港。
刑事の湘[ショウ]に、梨花の母親である秀麗の捜索を頼まれた紅竜。その後、秀麗は日本のクラブ・エンパイヤにいる事を伝え、湘は息絶える。
梨花を連れて横浜に向かった紅竜は、秀麗の妹である麗花の世話になる。
秀麗は金の密輸をしている王龍明[オウ・リュウメイ]の組織に捕らえられている事を突き止める紅竜。
群がる王の手下どもを蹴散らす紅竜の前に、王の用心棒・黒崎が立ちはだかる。
黒崎の強さに圧倒される紅竜は海に突き落とされ……といったお話。

今作に関して、“麻薬漬けにさせられた幼馴染を救うため、紅竜は麻薬組織に立ち向かう”といった粗筋で紹介しているサイトが多いですが、全くの大ウソです(近頃カンパのせびり方が尋常ではないWikipediaでも、この体たらく)。
それ、第1作目の内容ですから。
超ざっくりでも、"捕らえられた母親を救うため、紅竜は金の密売組織に立ち向かう"くらいでないと。
まぁ、1作目から観ているような人であれば、どうせまた同じような話だしと、一笑に付して気にも留めないでしょうがね(笑)。
 香港で人の捜索を依頼される
  ↓
 日本に行く
  ↓
 闇組織に忍び込む
  ↓
 捜索の対象者が捕らわれているのを知る
  ↓
 紅竜が捕まる(後に脱出)
  ↓
 対象者が殺される
  ↓
 紅竜の怒り爆発
  ↓
 敵のアジトで大乱闘
  ↓
 ボスとの決着
  ↓
 夕陽
今作も、そんなルーチンワークで進みます。
まぁ、この頃の邦画の人気シリーズなんて、多くがこういうワンパターンで成り立ってますから…。

今作でシリーズも3作目。タイトルにも"帰って来た"とか銘打っていますが、相変わらず連続性はありません。
“そういえば前作で、あんな事があったなぁ”とか思い返したところで、何のアンサーもないからねぇ(笑)。
ただ、これを言い換えれば、全3作をどんな順番で観ようが、全く影響ないという事です。

これって何の先入観も持たず、思い立った瞬間に楽しめるという、娯楽としてあるべき姿だと思うんですよ。
…と、それはさておき、連続性がない故にレギュラーキャラは紅竜のみってのも驚きですが、キャストは連投させるんだよね。目立つところでは石橋雅史さんとか、地味に皆勤賞。
2作目に出演した倉田保明さんは今作にも出演しますが、やっぱり別キャラだです(笑)。
どうせスパイとして芝居をしてるんでしょ?と思わせつつも、その様子はなく、始終、紅竜の敵として描かれます。
ラストの、割とどうでもいいドンデン返しにより紅竜と共闘するようになりますが、この2人がコンビとなれば、まさにダブルドラゴン!
ただ、最後の決着は紅竜だけで決めて欲しかった気もしますが…。
ミッチー・ラブさん演じるミッチー(笑)も、紅竜の門下生のようだし、ラストの大乱戦に参加して欲しかったなぁ。
 

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↑1番目のみBlu-ray版です。あまりお勧めできませんが。

↑3番目は配信だけど、高っけぇなぁ。しかもSD画質みたいだし。