『ロケッティア』を観ました。
1938年のアメリカ。
レースパイロットのクリフは、飛行中に銃撃戦に巻き込まれ被弾、何とか不時着するも飛行機はオシャカになってしまう。
その上、恋人のジェニーとも、些細な口論からケンカに発展してしまうという災難続き。
明くる日、クリフはボロボロになった飛行機の操縦席から小型のロケットを発見する。
それが背中に背負うロケットパックだと気付き、メカマンのピーヴィーにより改良を加え、自在に空を飛ぶロケッティアが誕生する。
しかし、そのロケットパックを巡り、FBIや映画スターのネヴィルらIから追われるクリフ。そしてジェニーにも奴らの魔手が迫り……といったお話。
仮面ヒーローって事で、ロケッティアになって百万馬力!と思い込みがちですが、単にロケットパックの恩恵によって空を飛べるようになっただけというシンプルさが良いんですよ。
クリフの基礎体力(&腕力)が強いだけで、それ以外に超人的な能力が身に付く事はないんですよね。悪人をバッタバッタと薙ぎ倒すようなシーンを期待していると肩透かしを食います。
本作がヒットしていなかったとすれば、その辺が要因だったのかな?
ネヴィルが何のためにロケットパックを盗もうとするのか、セリフでクドクドと語らないのがスマートですね。
とりあえず映像を流すから、それを見て想像してねという感じですが、一目瞭然の分かりやすい映像です。
久々に観て思ったのは、CGがない(もしくは少ない)点が意外でした。なるほど91年の作品であれば、そんなものかな?
ちょっとぎこちなさが見え隠れするシーンもありますが、そのほとんどが本物と考えれば、ロケッティア初出陣(?)の、自分の代わりに飛行機に乗ったマルカムを救出する際のダイビングとか、サラッとしか見せてい割に、ずいぶん体を張ったスタントをしているなーと驚かせてくれます。
本作の見どころの一つと言えば、ジェニーを演じるジェニファー・コネリーさん。
当時は現役バリバリのアニメバカで、アニメ以外に関しては視野狭窄気味だった俺ッチですら、出たての頃のジェニファーさんが日本でも話題になっていたのは覚えています。
そんなジェニファーさんが、すっかりオトナになって、綺麗になった姿を拝めるだけでも、本作の存在は実に意義がありますよね!
どうオトナになってるかは……劇中でジェニーに向ける(敵側の)男たちの言動を見れば分かるかな? まぁ、我々のような男性諸氏が一目瞭然ながら、ひっそり感じている事を代弁してくれます(笑)。
主役のクリフを演じるビル・キャンベルさんもカッコ良いんだよねぇ。純朴そうな、田舎のトッポい(←死語)アンちゃんみたいな感じが良いんですよ。
余談ながら、『ハムナプトラ』の頃のブレンダン・フレーザーさんのルックスを見るたび、どことなく、この人を連想していたものです。
そんなキャンベルさん、本作以降はほとんど知名度が上がるような作品には出演していないようで、ちょっと残念…。
とは言え、確かジェニファーさんとお付き合いしてた時期があったから、少なからずのラッキーはあったんでしょうけど。
あの頃の、フィービー・ケイツさんやソフィー・マルソーさんに憧れていた昭和のマセガキからすれば、「ジェニファー・コネリーが公私ともに彼女とか羨ましすぎる!」とか思っただろうね。
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映像特典は一切なし、せいぜい吹き替え音声がある程度のド最低限仕様です。