「ここまで観てきたんだから、次作も観とくか」
「ふ~ん、ちょっと見てみようかな」
――新しいテレビドラマが始まる報せを見知りしても、いい歳こいてきたせいか、見ようとする際のテンションは↑こんな感じなんですがね。
…が、「これは観たい!」と思わせる番組が数年ぶりに登場……そんな作品、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』が、いよいよ放送開始です。
原作の序盤だけあって、あまりにもテレ東の午前枠に相応しい内容でした(笑)。
ダイ君もまだまだ純粋&健全で、行動理念も分かりやすく、万人に伝わりやすいキャラだったと思います。
…まぁ、感想を綴ったブログ等は多々存在するはずなので、その辺はよそ様に任せて、ここでは擦れた大人の雑感を。
実際の映像として初めて観たわけですが、やっぱり個人的にはキャスティングの半分以上にしっくり来ません。特に魔王軍サイド。
ハッキリどうこう言うのは難しいんだけど、総じて声が軽いんですよ。
声優の○○が声を当てるというだけで期待値を高めている人をよく見掛けましたが、俺ッチももっと若ければ、そちら側でハシャいでいたかもしれません(笑)。
でも、それはあくまで俳優のファンの意見でしかなく、作品をつまらなくさせる風潮であると近頃は感じるようになりました。
本作にキャスティングされている方々は、アニメを見る本数が激減した俺ッチですら知っているくらいに有名、かつ芸歴の長いベテランばかりです。いつまで飽きないの?と思う人もいますが…。
芸歴が長いという事は、これまでに数多の役を演じてきた同時に、それだけ他の役のイメージが染みついている証でもあります。
つまり、そんな方々がキャスティングされても、役として新鮮味がないんですよね。
声が同じというだけでも、僅かながらに別の役のイメージがチラ付いてしまうものですし、ディープなファンほど「○○さんだったら、あのセリフはこう喋るだろうな」というのが予測できちゃうでしょう?
稀にいるバカな製作者は、そんな声優がキャスティングされているのをいい事に、その人が以前に別の作品で演じていた役のセリフを言わせたがったりしますが、本来なら、そんな悪ふざけをした時点で作品は崩壊します。
まぁ、世の中にはそういう小ネタに大受けしちゃうような客もいるからこそ、そこを逆手に取った作品もあるようですが…。
原作を知っている時点で、読み手によって抱くイメージは十人十色ですから、絵(=キャラ)と声が合わさった瞬間にハマっていると感じる事は、ぜひとも起こって欲しい奇跡です。
そんな奇跡には程遠いキャスティングですが、そのうち慣れるだろうという、妥協から始まってしまった点だけが残念でしたが、最後まで観るつもりですよ。
「最後まで原作通りに忠実に放送し続けて欲しい!」と熱望する人も多いようですが、これに関しては何らかの改竄やアレンジは免れないでしょうね、窮屈な時代ですし。
マァムさん、武闘家の衣装選びは慎重に…。
とりあえず、CDもリリースしている有名声優を起用しているからって、キャラソンを歌わせるとかダッセー商法はやめてよね…。