『機動武闘伝Gガンダム』を観てます。
最近になるまで、本作を丸々1話を観た事がなかったんですが、世間で言うほど激アツとまでは言えないまでも、まぁ“ガンダム”と冠していれば、それなり以上には面白い作品になっているものです。
ガンダム作品とは、おそらくはアニメ全般においても、オタクやスポンサーの声を真摯(?)に受け止めた上で、過剰なまでに気を遣って作っているのが想像できるので、イキッたガンダムオタクが言うほどつまんねー作品というのはありません。
なおかつ、それまではゲーム作品で描かれる程度の世界観しか知らなかったんですが、キチンと本編を観てみると、ゲーム屋の(ミーハーな)思い入れによって、良いように世界観が歪められてるなーと感じました。
そんなだから、まず1話を観た際には目からウロコでしたね。
ガンダムにしてガンダムにあらずなのは分かりますが、ちょっとしたハードボイルド風味になって、とりあえず殴り合う天下一武道会的な先入観(笑)を、見事に砕いてくれました。
けど、みんな大好き東方不敗の登場以降に関しては、個人的にはウ~ンですかね…。ちょっとバカっぽいノリに成り下がってしまった気がします。
逆に、これがなければ、テンションの低い凡作で終わっていたかもしれません。
毎回ごとに気になるのはドモンのキャラで、冷徹でドライなキャラなのかと思えば、次の回ではスゲー軽いキャラだったりと、ま~ブレっぷりがヒドい(笑)。
数話を連続でイッキ見していると、何で前回はあんなに厳しいのに、今回は妙に優しいの?とかザラですしね。
これは特に昭和の変身ヒーローあるあるですが、脚本家が交代制で担当している事に起因していると思います。本来なら(総)監督が、こういう箇所をチェックするべきだと思うんですが…。
ドモンが子供と触れ合る機会が多いのも昭和ヒーローの作風みたいですね、上原正三よろしく(笑)。
まぁ、基本的にドモンはドライなキャラで、近寄るなオーラの出方が異常レベル(笑)というのが本当の設定に近いのかな?。
個人的には、歴代ガンダム主人公好感度ランキングでは、だいぶ下の方ですかね…。
作画に関しては、90年代に関してはこんなものでしょうね。
総じて子供キャラの作画がズバ抜けて雑なのが気になりますが、原画の人もマジになって描きたくないんだろうなとか邪推したり(笑)。
まぁ、常に影を5重くらいに描き込むのはムリだから、線画に単色塗りという絵があっても仕方がないんですがね。
ただ、そんな手抜き絵(激しい動きの最中とか)であっても、ガンダムの顔のデッサンは絶対に崩れないのは驚き。線は描き替えず、影を塗り足すだけで確実にカッコ良くなるはずです。
これと逆に、スゲー描き込んである絵の多くは、おそらく佐野浩敏さんの手によるものなんでしょうかね? オープニングに登場するガンダム(の絵)とか珠玉すぎです。
今さらながら、佐野さんが監修するガンプラとかできませんかねぇ?
プラモと言えば、どんなガンダム作品でも1個以上は何かしらのプラモを買いますが、本作においては大好きなゴッドガンダム以外は皆無に等しく…。
こんなの一生買わねぇよ?と思っていた、
こんなのを買ってしまうあたり、人間、人格が確固するような歳になっても変われるものなんだなーと思ったり…。←そして、作らず終いというオチに繋がる