『ブレードランナー ファイナルカット』を観ました。
地球外労働から脱走した、人間と見分けが付かないアンドロイド=レプリカントの一団がロサンゼルスに潜り込んだ
彼らを追うのは、レプリカント専門の特捜班=ブレードランナーであるデッカード。
デッカードは捜査の手始めに、レプリカントの製造メーカーであるタイレル社を訪れ、社長秘書であるレイチェルと知り合う。
地道な調査を続けながら、デッカードは1人、また1人とレプリカントを追い詰めて行き……といったお話。
今でこそ『ブレードランナー』と聞けば、SF映画の代名詞の一つと答える人も増えましたが、そんな口コミによって初めて観た人の多くは肩透かしを食うと思います。
俺ッチは本作を数10回と観ているほどに好きですが、正直、万人にオススメできるほど面白い作品とは思いません(笑)。少なくともエンターテインメント性に富んだ作品ではありません。
むしろ娯楽作品の対極にある、芸術作品と呼んでも過言ではないんじゃないかな?
そんなクセのある作品なので、本作をもっと理解したいと思った人は、最低3回は観てみて下さい。後述するバージョン違いでも構わないので。
それでも面白みを感じない人は、相性が良くないという事で、次に行った方がいいと思います。
逆に、本作をもっと知りたい人に向けて。
今回観たのは最新版である『~ファイナルカット』版ですが、本作には数多のバージョンが存在して、とりあえず日本でソフト化されているだけでも、
1.ワークプリント版(試写会用?)
2.劇場公開版
3.完全版
4.最終版
5.ファイナルカット版
くらいかな? これだけで初心者は大混乱ですよね(笑)。
それぞれ、結末やら解釈が違う程度の大同小異ですが、考え方によっては全くの別物になってしまうのが困りものです。
マニアックな人が選択するのは4か5なんでしょうが、これらorそうでないものの大きな違いはナレーションの有無。
おそらく初見でナレーションのない4や5を観ると、曖昧に解釈できるものはあっても、根本的には訳の分からない→つまんない映画で終わってしまうでしょう。
そこから一歩進んで、本作をもっと理解したいと思う人は、4や5の後に1~3を観るといいと思います。ナレーションにより、不可解な部分に関する補填ができるという意味でね。
本編に関しての感想は、解釈どころか研究をしている人が多々いるので割愛しますが、今回の記事で言いたいのは、
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↑の商品等の映像特典であるドキュメンタリー、『デンジャラス・デイズ』。
公開後15年、新たに撮り下ろした(!)スタッフ&キャストによる証言集です。
本作(や『スター・ウォーズ』)に関して良い印象を抱いていなかった時代のハリソン・フォードさんを知っている人なら、わざわざインタビューに答えてくれてるってだけで貴重に感じるはずですよ(笑)。続編に出演するのだって意外に思ったからなぁ…。
本作が好きな人には興味をそそられる内容で、3時間半という長丁場でありながら、ノンストップで観終えちゃったよ(笑)。
ただ、こちらはどんなBlu-ray版の同梱特典でもDVDなんですよね。むしろコレをBlu-ray化してくれ…。