『ザ・フォール 落下の王国』を観ました。
映画の撮影で大怪我を負って入院中のロイは、同じく入院中の少女アレクサンドリアと知り合う。
ロイが語る叙事詩、ある国王に復讐を誓う男たちの冒険譚に、アレクサンドリアはワクワクが止まらない。
しかし、その語り聞かせはアレクサンドリアを操るために気を引くためのデッチ上げの物語。
怪我に加え、恋人にも去られた二重のショックから自殺を考えるロイは、アレクサンドリアに大量の薬を持ってこさせようとする。
ロイの口車に乗せられ、調合室から薬を盗もうとするアレクサンドリアだったが、足を滑らせ転落してしまい……といったお話。
ひと言で言えば、目を楽しませる作品です。
例えば『CASSHERN』や『300』等、1カット1カットがいちいち美しく、それら全てが1枚の絵画になり得そうな映画がありますが、本作もそういう系の作品です。
先に挙げた2本は画像加工をしていますが、本作の場合のそれらは全て天然素材だと思えるナチュラルさ。
環境破壊or汚染が止まらないとは言え、地球上にはまだこんな美しい大自然や建築物があるのか!と思わせるような、『世界遺産』にも劣らないような美しい光景が次から次に映し出され、ウットリします。
お話は進めなくていいから、もう少しその景観を眺めていたいくらい(笑)。
どっかの旅行会社さん、本作のロケ地を巡るツアーとかいい企画だと思いますよ?って、本作の知名度が低すぎですが…。
肝心のお話としては、青年と少女の交流という時点で感動系のお話なんだろうなぁと簡単に予測できちゃいますが、正解です(笑)。
まぁ、全米が泣くほどコテコテではなく、ほっこりする程度のものですがね。小さい子の、泣きの芝居にもらい泣きをしちゃうような年寄りは、ソッコーでアウトでしょうが(笑)。
けっしてダメなお話ではありませんが、映像に目を奪われがちなので、まぁそれを目当てに観てもいい作品だと思います。
「映画はストーリーこそ命!」と言いたい人も多いでしょうが、画や音がある以上は、それらも映画を成立させる要素の一つですからね。
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…バカヤロー、何だよ、この↑↑の方の狂った値段はよ。
本作は映像だけでも楽しめる(もしくは酔える)ので、↑の方は海外版をお勧めしてみました。
先にも述べた通り、お話より映像に圧倒されるから、言葉は二の次でいいかもしれないとは言え、やっぱり日本語がないと落ち着いて鑑賞できませんよね。
って事で、日本のメーカーは廉価版の発売を急務として下さい(廉価版の代名詞たるワーナーが発売していたのは意外…)。
この先、ないに等しいでしょうが、もしリバイバル上映される事があれば、ぜひ劇場で観たい作品です。
観てみたいと思っている方々、スマホ程度の小っせぇ画面じゃ、本作は1ミリも楽しめませんからね?