『トップガン』を観ました。
アメリカ海軍のエリートパイロット養成所=トップガンへ送られる事になったマーベリック。
ライバルや仲間と共に厳しい訓練を続ける中、マーベリックは教官のチャーリーと恋に落ちる。
トップを目前にしながら、マーベリックの無謀な操縦のせいで相棒のグースを死に追いやってしまう。
グースを失い自失する中、チャーリーもまたマーべリックの前から去って行く。
気落ちしながらもトップガンの卒業式に参加したマーベリック。そこに緊急事態の報せが届き、マーベリックも出撃を余儀なくされ……といった内容。
男子なら、少なからず熱くなれる作品じゃないかと思います。
ジェット戦闘機のパイロット、栄光と挫折、男同士の友情、年上の女性との恋……昭和の中高生が好きそうなシチュエーションてんこ盛りだもんね(笑)。
これらのどれにもグッと来ない男とは、没頭できる趣味を持たない人生を送ってきたんだろうね。今後も空しく生きろ!
多くの男は乗り物に対し、本能にすら近い欲を持つものです。おそらくこれは何歳になっても変わらないでしょう。
そんな乗ってみたい→動かしてみたい乗り物の一つが飛行機。しかも本作ではジェット戦闘機がフィーチャーされます。
公開当時としても、本作の魅力の一つどころか、過半数を占める要素がジェット戦闘機ではないかと思います。
登場するのが実機であり、それに関連する映像は全て本物。映画史上という観点から見ても、ここまでジェット戦闘機を克明に描いた作品はなかった、つまり戦闘機のリアリティを描いた作品は本作が初であり、ヒットした要因なんでしょうね。
本作と言えば、トム・クルーズさんとヴェル・キルマーさんが主だったキャスト。
ゴリゴリの80'sファッションでキメた(笑)チャーリー役のケリー・マクギリスさんは、さほどブレイクもせずに第一線を退いてますね…。今見ても、そこまで美人とも思えないし。
ふた昔前なら、ブレイク前のメグ・ライアンさんが出演しているというのが通な豆知識でしたが、『ショーシャンクの空に』を経てもティム・ロビンズさんの出演に関しては、ほとんど聞こえなかった気がする…。ラスト、帰還したトムさんの後ろにいる背の高い人に注目してみて!
『デイズ・オブ・サンダー』『カクテル』、そして本作を加えた3作品は、若かりし頃の、やんちゃだったトム・クルーズ3部作と個人的に、かつ勝手に呼んでいます。
その手の才能のジャンルが違うだけで、お話はほぼほぼ同じ。まぁ、若大将シリーズと似たようなモンですよ(笑)。
分かりやすく通俗的なストーリーながら、キルマーさん演じるアイスマンのキャラが秀逸ですね。
トップを目指すライバル同士、技術のみならず、口撃による挑発をし合ったりはするものの、軽くいなして終わらせるという大人っぷりがいいんですよ。
80年代半ばの作品でありながら、ここで殴り合いには発展させないんだからスマートな作風です。
音楽に関しては、ほぼ『デンジャー・ゾーン』一択、本作の象徴たる楽曲とも言えるでしょう。
アレンジも含めて、コレばっかという意見もありそうですが(笑)。
だが、待て待て……エンディングテーマの『マイティ・ウィングス』も捨てがたいぞ! 劇中でもアレンジ版が使われますが、ボーカルがないとチト寂しいんですよ。
にしても、これだけの規模の作品でありながら、エンドクレジットはフルコーラスの『マイティ・ウイングス』たった1曲で終わるという潔さ! 近年のそれは10分くらいありますからねぇ。
今の目で見れば、少々(いや、かなり)戦闘機が古っりぃけど、やっぱり本物の迫力には説得力があります。
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蛇足に思われても当然な(笑)続編の公開前に一見、もしくは再見しておこう!って、2020年に延期だそうですが…。