坂道系には思い入れもあるし、いくばくかの投資をしても良い。
だが48系は一切受け付けん!と思っていた俺ッチですが、そんな永久凍土の如き頑なな思いを氷解させてくれたもの(の一つ)が、『豆腐プロレス』です。
その『豆腐プロレス』が画面を飛び越えて、現実に後楽園ホールで興行する!って事になったのが2017年の8月末の話。
けっこう大マジで観に行きたかったんだよな~と、未だに後悔しているところへ、その模様が収録されたDVD&Blu-rayが発売されるとの事で、買ってしまいましたよ。
『豆腐プロレス The REAL 2017 WIP CLIMAX』!
勘違いしている人も多いですが、確かにプロレスには違いないですが、いわゆる普通のプロレスではありません。
本作はリングをステージに見立てた、テレビ版の続編を描いた舞台版『豆腐プロレス』、つまり演劇です。劇中のアクションシーンとしてのプロレスなんです。
のっけから矢崎英一郎=渡辺いっけいさんが登場するサプライズもあったくらいだし。
全編ほぼプロレスシーンのアクションドラマ、そんな先入観を抱いて鑑賞に臨めば、かなり楽しめると思います。
確かにね、プロレスの技術として至らない点は多々ありますよ。
序盤から、手加減丸出しのふわふわエルボーとか見て、軽く引いたし(笑)。
“女子プロ”ではなく“アイドルプロレス”なんだと思い込めば、多少のへっぴり腰はご愛敬だし、あくまでドラマ上のアクションシーンなんだと思えば、色々と憑き物が落ちるんじゃないかと。
逆に、アイドルが青タンができるくらい本気でブッ叩いたりする方がマズいでしょ(笑)?
観終えてみて思った感想は……アンタ達、スゲー頑張ったな!と。
中には、「アイドルにできるほどプロレスは甘く見るんじゃねぇ!」と思う人もいるでしょう。
そんな豪語ができるような、よっぽどプロレスに精通している人ほど、彼女等のファイトを見てみれば実は意外と、いや、かなり体を張っている事に気付くはずです。
逆に、どーせヘナチョコなんだろ?とナメて見る方が、けっこう目を剥くようなシーンに軽く驚けるんじゃないかな。
これは余談ですが、露出もかなり多い&体のラインが分かるくらいのコスチュームで、あられもない恰好になったりもするんだから、そんな気恥ずかしさを振り切ってまで試合に臨むのも、また別の勇気が必要だと思うんですよ。
この時点で、ややアイドルらしさを後回しにしているあたりにも、度胸というか本気度が伺えます。
実況は野上慎平さん、解説はミラノコレクションA.T.さん、その他のスタッフも『ワールドプロレスリング』と同じってんだから、必要以上に本格的です(笑)。
ちなみに、本作における最大の功労者は、野上アナだと思うんです。
観客は大半が普段プロレスを見ていない(と思う)し、選手陣も初めての経験で不慣れだった事でしょう。
それらを結び付けて、普通のプロレス興行のような空気に仕向けるのがグッジョブだったと思います。声援を煽ったりとかね。
まぁ、仕事の内容的には、“実況”というよりは“ナレーター”と呼ぶ方が正確かも?
テレビ版のオープニングを思い出すと、各選手の熱闘をコラージュした映像が続き、主題歌のサビの部分以降から、いきなりリング上で踊り出すのに失笑したものです。まるでAKBのMVじゃねーかよと(実際そうでしたが)。
そんな謎な展開のオープニングでしたが、実はこの興行に繋がっていたとは!と、やや胸が熱くなりましたね。
ラストでは某選手に咎められてましたが…(笑)。
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↑Blu-ray版のリンクが貼れないので、とりあえずDVD版。
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テレビ版を観ていればさらに楽しめるので、こちらも見ておこうぜ。
興行の方でも大活躍していた(?)ボイス山田は、『豆腐プロレス』という作品の一つの象徴だと思うんだ。
…ところで、2月に第2弾の興行があるようですが、選手の入れ替わりが激しいですね~。どーしたんだ、錦糸町道場よ!
個人的に好印象だった、さっほー岩立がいないのは残念すぎるけど、SKE勢に期待大!