『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』、11巻を買いました。
連載誌を読んでいないので、いつの間にやら出ていたので、とりあえず確保しましたが、
で調べてみたところ、どうやら前巻たる10巻は、16年の6月に発売されていたそうです。
気が付けば1年以上ですか……そりゃ、いつの間にやらですよね…。
フルカラーのせいで遅れてしまうのであれば、最初から目算を誤ってます…。
つーか、本作に限らず、刊行スパンがスゲー長い漫画が散見されるけど、単行本をキチンとスケジュール通りに刊行させるためのシステム作りって、できないもんですかね?
例えば、200ページの単行本を3ヶ月ペースで発刊する事を第1前提に考えるとします。その上で、連載誌に3ヶ月で200ページ分描いてもらえばいいんじゃないかと。
週刊誌であれば3ヶ月=13週とみなし、200÷13で毎号であれば約15ページ、月刊紙であれば毎号約66ページといった感じで。
このノルマを守れれば割り振りについては自由で、週に26ページ描くなら1週おきでOKみたいな風にすれば、漫画家サイドの視点としては、特に週刊ペースで締め切りに追われるプレッシャーからも逃れられると思うんです。
一般的な会社でいうところの、“昨日休んだ分を、今日取り戻す”ってやつですよ。
漫画やアニメが陽の目を浴びるようになり、儲かるようになったからと言って、作家の都合次第でファンがやきもきさせられる風潮を不条理とは言わないけど、少なからずイラっとはするよな。
――それはさておき。
やっと本作も11巻になりますが、刊行(or連載)ペースの割に、話はなかなか進みません(笑)。
やってる事は元祖版の黄金聖闘士編、聖域オリエンテーリングと変わらないんですが、あれを最初から逐一やってるもんだから、そりゃ進まないよね。
そんな黄金聖闘士の先祖たる面々が登場しますが、正直、ルックスやネーミングとか、なかなか親近感が湧かないんですよね。貴いとされる黄金聖闘士にオカマがいるとか、もはやふざけんなよと(笑)。
とは言え、キャラ性やセリフ等に車田節は健在で、元祖版には及ばずながらも、少なからず星矢イズムを感じる事はできると思うんです。
「オレは戦士! 地上の愛と平和を守るために闘う聖闘士!」
なんて、何度も使い古されたようなセリフもありますが、これこそ『星矢』!
「むううっ、それはまさか…!」というセリフの後、ページをめくってドドーン!みたいな、良い意味で進化を遂げていない作風も健在で、ある意味、安心して読めるんです。
このペースでは、車田正美さんが描く『星矢』は、本作が最後でしょう。
それ故、『星矢』サーガを見事に完結させて欲しいと願うばかりです。
個人的には、車田版のアスガルド編が読みたかったかな…。