観た、『ねらわれた学園』 | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

『ねらわれた学園』を観ました。

先日の記事はテレビ版に関してだったけど、今度は劇場版です。もちろん、村田和美版ですよ♪

テレビシリーズより前に作られた劇場版。

何者かが学園を狙うというタイトル通りの展開は同じですが、良作を比べれば、ほぼ別作品です。

 

村田和美さん&柏原収史さんのキャストは同じながら、キャラ変しすぎです(笑)。

ギャル寄りのテレビ版和美に比べると、劇場版和美はおとなしい子。学園を支配しようとする連中に立ち向かう姿勢も、かなり仕方なしな感じ。

まぁ、テレビ版は、ぶっちゃけ家にいれば安心でしたが(笑)、劇場版では学園外にも連中の力が及んでしまうので、そこまで追い詰められてやっと行動をするような感じですかね。

だからって、見ていてウザったく感じるようなウジウジさはなく、いたって健全に見えるのは、村田さんというキャスティングによるところが大きいと思うんです。

 

キャストと言えば、劇場版で高見沢みちるを演じたのは佐伯日菜子さん。

当時の佐伯さんを知っている人であれば、観る前から絶望感MAXのキャスティングというか、こりゃ勝てる気がしないと思った事でしょう(笑)。

存在感たっぷりの、相変わらずの(笑)怪演でしたね。「…後ろよ?」なんて、佐伯さんの真骨頂たるシーンです(笑)。

馬渕英里何さん演じるテレビ版は、白痴的な優しさや笑顔で生徒を欺いていましたが、佐伯版みちるにはそんな回りくどい戦法など不要です(笑)。

 

大っぴらに戦争等の武力行使ではなく、ジワジワと内面からの服従を迫る第一歩として、学校=高校という場所を選んだ敵の作戦は見事であり、リアリティすら含んでいます。

これが中学校とか会社になると、途端に現実味が薄まってしまいますからね。

まぁ、思想の多様化や自由度が高まってしまった21世紀の高校においては、それも難しい話になるんでしょうが…。

そう思わせる理由の一環として、

…とか言われても、現代だったら中二病の一言で終了だと思うんですよ(笑)。

さすがに20年も前の作品なので仕方ないとは言え、これには失笑してしまいました(笑)。

ついでに言うと、校内パトロールのユニフォームに時代を感じてしまったり、見た目から始めないと気が済まないのね、とか…。

 

俺ッチは薬師丸ひろ子さん主演のものも、アニメ版も見ていないどころか、眉村卓さんの原作をも知らないので、『ねらわれた学園』というオリジナルがどんな物なのかは一切知りません。

それ故、この度の劇場版とテレビ版という映像作品の内容が、こうまで違うのであれば原作を読んでみたい気にもなってきますね。

オジサンになってからジュブナイル作品に接するのも、チト問題がありますが(笑)。

 

…ところで、ヒマな博識人が集う事で有名なWikipediaには、意外にも本作に関する記述が一切ない!

『ねらわれた学園』に関しては、1981年版と2012年版しかないんだから、軽く衝撃です。

誰か、本作に関しても綴ってあげて…。