何につけても、全て揃える=コンプリートさせるのは心が躍ります。
それを目指すための苦労や努力は少なからず必要だし、だからこそ達成した時の嬉しさは確実に得られるものだと思うんだ。
俺ッチも色んな物をコンプさせてきましたが、生涯においてコンプさせたい願望の一つとして挙げられるものがあります。
それは……『ゴルゴ13』。
もちろんSPコミックス版ね。…でんししょせき? 知らねぇっ!
いわゆる長寿作品を揃えたい欲はあるんだけど、これは!と思わせる作品はなかなかないんですよね。
その昔は『美味しんぼ』を揃えていたけど、50数巻で飽きちゃって…(笑)。
「40歳を過ぎたら、『黄昏流星群』を揃えるぞ!」と息巻いた時期もありましたが、こちらは1冊も買わずに断念。ウザかったりキモかったりするオジサンが多いのが好きなんですよ(笑)。
それまでは1ミリも興味のなかった『ゴルゴ13』ですが、いろんなお店の待ち合い用に置いてあるのを読んでみて、その面白さを気付くに至った次第です。
もしくは、オジサンになった証なんでしょうね…。
けどねぇ……全巻コンプまでの道のりは、遥か遠い。
一気買いではないにせよ、チビチビ集めていけば意外とすぐにコンプはできるんでしょうけど、やはり冊数の壁は大きい(笑)。
所詮は漫画程度の大きさとは言え、それが(現時点では)180冊くらいあれば、部屋のスペースの侵食っぷりは意外に侮れませんしね。
もう30数巻も揃えてしまえば、今さら後に引くつもりはありませんが、あと6倍以上のスペースが必要かと思うと、悩みの種にすらなります…(笑)。
かつて麻生太郎さんも言っていたように、『ゴルゴ13』には1話がない作品でもあります。これは名言ですよね。
なので、わざわざ1巻から順番に買わなくても、所持巻数を把握してさえいれば、何巻から買っても良いじゃないか!と開き直り、最新刊コーナーにあった184巻を買ってみました。
しかしっ…!
左が4巻、右が184巻。
…この画力の差は、いったい何事っ? “劇画”と“まんが”くらいの差がありますよ、こりゃ。
連載が長期に渡れば作者も老いるし、技術力の低下すら伴うのは仕方ない(これを考えると、そんな定説を余裕で覆せる安彦良和さんは驚異的)。
描けないのなら、タッチが似たアシスタントに描いてもらわなきゃダメでしょ…。
映画やドラマを見る際、最初のきっかけとなるのは出演者でしょう。映像の根幹をなす要素(要は見映え)とさえ言いきれますからね。
漫画やアニメもそれと同じように、絵柄の好みで読み始めるかどうかを決めるというケースは、圧倒的に多いと思います。
でも悲しい事に、現在の『ゴルゴ13』には、そんな集客能力があるとは思えません…。
ついでに言うと、この184巻が発売されたのは2017年の4月。
けど、収録されている作品の初出は2010~11年……えっ、単行本になるまで6年も待たされるの?
ほぼ最新刊を読んでいるのに、劇中に出てくるケータイがみんなガラケーなんだから、そりゃ違和感あるよなぁ…(笑)。
…って事で、さいとうプロさんとリイド社さんには、色々と改善を要求したいです…。