『酒場放浪記』のいいところ | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

そういえば……と、当時を思い返せば、これを見ているうちに、次第に酒が飲めるようになってきたんだよね。
そんな感謝に近い思いを抱きつつ、オールタイムでフェイバリットな番組、それが『酒場放浪記』。
類さんのみならず、もちろん『おんな』の方もね。

もう見始めてから5年くらい経つんだけど、一貫して変わらない良いところがあるんだよね。
それというのが…
1 出しゃばらないナビゲーター
2 ジャジーなBGM
3 キャプションのない画面
4 ケータイを弄るヤツを映さない
という点。

1は、特に類さんが顕著だけど、持ち合わせている知識をひけらかすような、イヤミな真似はしない点。
ただ美味しいものに舌鼓を打つような、純粋に飲み食いを楽しむ姿が良いんですよ。
特に、知らない事が多くても、決して知ったかぶりをしない万波さんの自然さはサイコーです(笑)。

2は、居酒屋=和の極みにも関わらず、BGMがジャズというミスマッチさが、この番組のイズムを生み出していて面白い演出だと思います。

3に関しては、昨今のテレビ番組は、いちいち画面の隅に情報を盛り込みたがるし、実に鬱陶しいけど、この番組に限ってはそんな無粋な真似はしないので、安心して没入できる。
つくづく、テレ朝系の局でなくて良かったと感じます(『タモリ倶楽部』のみ例外)。

そして、個人的に最も嬉しい配慮に思えるのが4。
一心不乱にケータイを弄っている人間の姿は、実に哀れに思えるんですよね。
のみならず、これは番組中でもたまに見えてしまう光景ですが、ナビゲーターにケータイ(のカメラ)を向ける下衆の姿は、実に不愉快。
こういう、マナーをわきまえるどころか、“マ”の字も知らないようなスマホバカに品性を求めるのはおこがましい話なんでしょうが、極力、そんな連中を映さないようにしているのが良いんです。
飲み屋に行ってるんなら、画面じゃなくて相手の顔を見ながら飲んだ方が美味しく感じると思うんだけどなぁ。

…とまぁ、良いところばかりをを並び立ててみましたが、ここで一つ要望を。
1回を20分にしてくれ!と。
…正直ねぇ、15分じゃチト短いんですよ。
かと言って、本来の目的ではないはずの(笑)、前半の散策コーナー(?)をなくすのも勿体ない。
となれば、折衷案として、15→20分に延長ってのもアリだと思うんですが……何とぞ御一考を!