チト遅まきながら、TOKYO MXの深夜にやってた『ネオ・ウルトラQ』を観終えました。
タイトル通り、新しく生まれ変わった『ウルトラQ』を狙ったんでしょう。
まぁオリジナル版のまんまってわけにも行かないだろうから、『ウルトラQ』のような雰囲気が出ていればいーんじゃない?と思いながら鑑賞。
で、観終えました。
観終えたんですが……どの辺が面白いんでしょう、コレ?
今という時代であれば、オリジナルよりも情報量が過多になってしまうのは仕方ないんだけど、このおかげでドラマが複雑になってしまうのが理由なんですかねぇ?
今思い返してみても、印象に残っているシーンが皆無に等しいんですよ。
怪獣の出番も少ないだけでなく、さほど奇異な存在としても扱われない。
要は、ただ当たり前に怪獣がいる世界での人間ドラマなんですよね。
近年、“大人向けの作品”と呼ばれる事があります。
わざわざ“大人向け”なんて付けるんだから、元々は子供に向けたような作品が主なんですがね。
子供の頃に好きだった作品を、現代に相応しい解釈で作ってみたいという作り手が増えてきたって事でしょう。
…けどね、大人向けであっても、大人にしか分からない作品はつまらないと思います。通俗性に欠け、“分かる人だけに分かればいい”という自己満に近いスタンスの作風が多いし。
リメイクにはリメイクなりの良い所はあるし、それを見出すのが面白いんだけど、本作ではそれができませんでした。
感受性が枯れてきているのかなーと、自分に対して悲しいというか悔しい気分になりました…。