『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』を観てきました。
元来、このテのちびっ子向け作品は、だからこそ単純明快な内容である事が相応しいはずです。
けど、本作を観たちびっ子どころか、大人ですら難解に思える所が少なくない作品ではないかと思います。個人的に、首領の狙いとか黒井の心境の変遷がイマイチ伝わりにくかったので…。
なにしろ脚本が米村正二氏ですからね、これまでの作風を鑑みると、単に雑なだけかもしれません……なんて言ってる奴らには、歴史改変ビイイィィィムッ!
今では春のライダー映画も本格的に恒例化していますが、そろそろ言わせて欲しい、否、言わせてくれ。
ショッカー、もう要りません。
正直、昭和ライダー(要素)はもういいかなって感じがしました。
まぁ今作に限っては、98話で終わった『仮面ライダー』の、99話的な位置付けにある内容なのでギリ許せるんですがね。
ショッカーだの少年仮面ライダー隊だの、作り手側の懐古主義が、昭和ライダー世代のオジサンを含めた現代の観客にどこまで受けているんだろう?と。
平成ライダーももう16作目。ヘタすれば、もうクウガやアギトですら懐かしい部類に入るかもしれないんだから、平成ライダーオンリーでも良いと思うんだよね。
――そこで考えた企画。
その1 『大激突!ファーストVSセカンドライダー』
→ いわゆる2号ライダーと、作品名になっている主役ライダーとの対決。クウガさんだけは寝てても大丈夫かな…(笑)。
その2 『仮面ライダーBAD』
→ 正義側のライダーが一切登場しない、これまでの劇場版に登場した悪のライダーのみのお話。演じた俳優が総結集するだけでも、邦画史に残せる。
…なんてどーでしょ? 特に後者はVシネマ臭プンプンのキャスティングで(笑)、企画だけは良いと思うんですが……コレは観たい!
本作の見どころは、及川光博さんがライダーを演じる点。
やっぱね、こういう作品でのメットオフ=本人がスーツを着込んでいる画は、それだけでシビれるし、俳優の意気込みすら感じるんですよね。
役柄的にもオイシイし、良いキャラだったと思います。けど、もう出ないだろうなぁ…(笑)。
あとは、南光太郎=倉田てつをさんですかね。
明らかに老けたけど、役のポジションも含め、フツーに光ちゃんカッコ良い!んです。
個人的に、光ちゃんは、前作『昭和VS平成ライダー』に登場して欲しかったんですよ。
正確には昭和側なんだけど、BLACK&RXって、平成と昭和を繋ぐ役にもなり得たんだよね。
近年のヒーロー系雑誌の俳優インタビューを読むと、昭和ライダー世代ほどオジサンでもなければ、平成ライダー世代ってほど若くもない世代に支持されている事に気付きます。
光ちゃんのみならず、麻生勝(=ZO)、瀬川耕司(=J)、風祭真(=シン)らが、中間世代として昭和と平成の仲介役になるって話も面白そうだなーと思ったんですが、スミマセン、非現実的ですね(笑)。
これはニチアサ作品全般に言える事なんだけど、関智一さんももう要りません。
またかよ感MAXなだけでなく、特に昭和ライダー、一人何役やらせてんだよと(笑)。
マンネリにもほどがあるっつーか、もうこの人の声は聞き飽きたよ……とか思いきや、ショッカー首領の声に関してはやられた!
何の疑念もなく納谷悟郎さんにしか聞こえなかったんですが、まさか関さんだったとは…!
この人の声音はとっくに聞き尽くしたと思い込んでいただけに、これを見抜けなかったのは悔しいけど、嬉しいショッキングでした。
ところで……髪を下ろした霧子、なかなか熱いな…。