『匿名探偵』第2期、う~ん… | Joon's blog

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『匿名探偵』第2期(←海外ドラマにかぶれて“セカンドシーズン”とは呼ばない)、そろそろ中盤(のはず)。
シリーズの続編として観ると、チト面白味を欠いている気がするのは俺ッチだけでしょうか?

つーのも、続編=シリーズの延長戦であればレギュラーキャラクターの続投があるのは必然だし、それを楽しみにしている視聴者も多いんじゃないかなと思うんです。
…なんだけど、探偵、響子、阿南さん、マスター以外はバッサリ降板させているんだから、これは英断というか、少々無謀な賭けでもあるんじゃないかな。
しかも、マスターが1話からペラペラ喋りまくっているというキャラの破綻っぷりは、あまりにも衝撃的すぎた…(笑)。

“金曜ナイトドラマ枠”“高橋克典主演”となれば、多くの人はあの係長を連想するに時間が掛からないし、それに期待してしまうでしょう。
まぁ、ハッキリ言ってしまえば、『特命係長 只野仁』でもいいんですよ。万人が楽しめる勧善懲悪モノだから、それなりに人気もキープできるだろうし。
けど、いつまでもそれができないって事で、脱・只野を図りたい気持ちは伝わるんですよね。
前作では、まだ只野臭が漂っているところがありましたが、第2期に入ってからは、それが徐々に薄まってきています。せいぜい変装くらいで(笑)。

今作は1話完結方式のスタイルに、探偵の過去バナを小出しに明らかにするような趣向のようですが、ぶっちゃけ、どうでもいいです。
“探偵”にわざわざ名前を付けるような真似は、かえって無粋なんです。
出自不明の、過去を捨てた人間ってだけでもミステリアスな雰囲気があって良いと思うんだけどなぁ。
交通機関が自転車なのは、『(ザ・)ハングマン』よろしく戸籍がないから免許も持てない。事務所を借りられているのは大家のよしみで、その大家のみが探偵の過去を知っている……とかじゃダメかな? まぁ、前作の大家さんに、そんな素振りは微塵もありませんでしたが(笑)。

この作品は、いわゆる“ハードボイルド”を狙っているようですが……どうなんでしょうねぇ?
当然ながら、“ハードボイルド”という言葉は海外で生まれた作風であり、それに憧れる日本人も多いようです。
ハードボイルドの定義がイマイチ分かりませんが、やっぱり日本人が真似をするのは難しいんじゃないかなーと。探偵を主人公にすれば、ハードボイルドに近付けると曲解しているような気がします。
“ハーフボイルド”な探偵が主人公の作品くらいが丁度いいんじゃないかな?
とは言え、ハードボイルドとは、私立探偵・トレンチコート・ボギー(ハンフリー・ボガートさん)という、ド貧弱な発想しか持ち合わせていない俺ッチが言うのもナニですが…(笑)。

――とまぁ、前作も観ていた一視聴者の妄想や願望なので、作り手側の方々がこれを見ていたところで、完全スルーでお願いします。
「『匿名探偵』は、『只野』みたいなお色気シーンがないからつまんない!」とか言っちゃう大人に向けた作品ではないので、そんな中学生みたいな意見に惑わされずに最終回まで頑張って下さい……って、そろそろクランクアップしてるかもしんないけど。