いよいよ開幕(?)しました、TOKYO MXの深夜ドラマ枠、ドラマメモリーズ。
火曜日は『アリエスの乙女たち』!
本放送当時はチン毛が生え始めた程度のちびっ子だったし、断片的にしか観ていませんでしたが、当時の記憶通り、女×女のお話です(少なくとも1話は)。
20時から放送していたにもかかわらず、レズというタブーを描けるんだから、昭和の大らかさを感じますね。
とは言え、そんな関係が成就するとは思えないし、そこは人間の愛憎のうねりを執拗に描く大映ドラマ、この先がどうなるのかスゲー楽しみです。
今の目で見ても、当時の南野陽子さんはカワイイですね。言わされ感MAX(笑)の土佐弁でもないので、一層そう思います。
初々しいというか、チト辿々しい喋り方で高圧的なセリフを発するのが痛快なんですよ。
さらに、人気が絶頂に近い時期に、リスキーとも思えるレズの役を演じるんだから、心意気すら感じます。事務所の英断に乾杯です(笑)。
そして、大映ドラマと言えば、松村雄基さん。
多くの大映ドラマにレギュラー出演していますが、それら全てを確認はしていないものの、おそらく全て大木大助でしょう(笑)。
手塚治虫さんのスターシステムの実写版と言ったところでしょうかね?
主役である高校生、水穂薫と久保恵美子。
1話ではこの2人と、それを取り巻く、親・姉弟を含めた人々が続々と登場しますが、そんなレギュラーキャラ同士が何かしらの因縁で繋がっているんだよね。
登場キャラの人物相関図を作りながら観るのも面白いかもしれません。
恵美子は、憧れだった先輩が、女性の裸に少なからずの興味があると知り、悲しむどころか泣いてしまうほどの超オクテ。ぶっちゃけ、ウザイです(笑)。
そんな性に対して不信感すら抱いている恵美子が、男勝りな薫と『ロミオとジュリエット』を演じた事により、想いが決定的なものとなってしまい、
「私の薫さんに手を出したら承知しないわよ!」
なんてセリフを吐いちゃうわけですが、周囲から冷やかされまくるのは当然。
が、告白(?)をされた薫もまんざらでもなく、男×女の組み合わせこそが常識だという意見に対して反論する。
「常識ね…。私、予言しておくわ。あなた達は常識の垢にまみれて、何の輝きもない平凡な生涯を送るわ。そして死ぬのよ、“常識万歳”って叫びながらね」
…もうね、シビれましたよ(笑)。
南野さんによる、麻宮サキとはまた違ったタンカの切り方も実にカッコ良い。ナンノ最高だ!
オープニングを見ると、薫が恵美子をふりほどくカットがありますが、薫はストレートになったけど恵美子はまだ……というストーリーを象徴したシーンなんでしょうか?
とにかく! 今後の展開が楽しみすぎるんですけど!
古い作品というだけでつまらないと感じてしまう若い方、これを読んで僅かながらも興味を持ったのなら、温故知新という言葉を知る意味でも観てみてはいかがでしょ?