『警部補 矢部謙三2』、観終えました。
小ネタのインパクトが強烈すぎて、本筋のストーリーがなかなか頭に入ってこないのは、本家たる『TRICK』同様。
本作は外伝的な存在ながらも、本家に負けじ劣らじのオン・マイ・ウェイっぷりがサイコーです。
つーか、この作品のギャグが全て分かる人っているのかな?
中でも、ゲストいじりが強烈。
最終回、“ミキ”と呼ばれるサブゲストが時代錯誤なファッションをしているなーと思っていると、ドラムスティックを持っていたり、腕っぷしが強かったり、そして髪型はポニーテールだったり……なるほど、伊藤かずえさんも振り向かないはずですよ(?)。ミッキーと呼ばれていれば、もう少し分かりやすかったかな?
ダイレクトにやらず、ジワジワとアプローチするやり方が実にマニアックで、これが分かってしまう俺ッチってば超イイネ!と、あまり自慢できない優越感に浸れるのが心地良いのです。
そして個人的には、サブ男性ゲストいじりが毎回の楽しみ。
ここ十年前後、日曜の朝に大活躍した実績を持つ方々の偉業を讃える(?)かのような小ネタがふんだんに取り込まれてるんですよね。
“渥地[あくち]”を“アンク”なんて聞き違えないでしょ、普通の聴覚であれば(笑)。
そして最終回の真の(笑)クライマックス、あまりの豪華なサプライズに放心状態…。
警察署に“オールライ●ー大集合”なんて垂れ幕がかかっていたけど、まさかそれが伏線だったなんて誰が想像できるんだよ。
『TRICK』のスピンオフ作品(or宣伝番組)というのはお為ごかしで、実はコレがやりたかったんじゃない? 完全に本来の目的を見失ってるのがステキ過ぎます。
アレを見て羨ましいと思わなきゃ勿体ないよ、オダギリさん?
つーか、『HERO VISION』あたりで特集組んでくれませんかねぇ?
…とまぁ、このおかげで、本作は俺ッチの中で伝説になりました。
『警部補 矢部謙三2』のスピンオフとして、あの面々によるドラマ作ってもらえませんかねぇ、テレ朝or東宝(笑)さん?