ようやく観終えました、『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』。
・スパ戦最大の傑作はゴーカイジャー
・フィギュアーツが好き
・ネットスラングをよく口にする
・積極的に商品レビューをする
・撮影裏話が好き
――本作が好きな人は、↑のような特徴を持ち合わせた人でしょう。
俺ッチの場合、いずれにも該当しないせいか、本作がサッパリ面白く感じません。
近年では“バカバカしい”という言葉が誉め言葉として使われるけど、個人的に、本作は本来の意味での“バカバカしい”と思ってます。
キャストは、ルックス的にも芝居的にも好印象。
川井憲次さんの劇伴もカッコ良い。
歴代戦隊の主題歌&劇伴を使えるのも贅沢。
しかし、肝心のお話の悪ノリっぷりが度を過ぎている。
フラグがどうとか騒いでるシーンがよくあるけど、こういうのはあくまで視聴者の楽しみであって、作り手側がこれを言ってしまうのは一種の禁じ手だと思っています。
自主製作のパロディ映画なら許せるんだけど、これを東映がやっちゃってるのが、あまりにも残念。今後の自分等(=スパ戦制作陣)の首が絞まる事を覚悟の上なんでしょうかね。
そもそも、本作でよく言っているフラグって、昭和もしくは20世紀の作品のパターンなんだよね(笑)。
ここ10年のスパ戦はドラマ性(特に意外性)が実にレベルアップしているので、パターンが読めない事が多いと思うんですけど。
本作がウケているであろう層=若い人はTVの裏側を垣間見た気になって喜んでいるんだろうけど、なまじ楽屋裏の知識が増えてしまうと、実際に本編を見た際の面白さや感動が薄れてしまう事に勿体なさを感じないのかな。
まぁ、人それぞれに楽しみ方があるとは言え、チト歪んでる感が否めません。
『ゴーカイジャー』で実証済みですが、主題歌からの引用ばかりで、自分の言葉で名台詞を紡げない荒川稔久は、パロディにこそ本領を発揮する人なので、本作にはもってこいの人材だったと思います。
『仮面ライダークウガ』の仕事ぶりには感心したんだけど、あれは奇跡だったのかな…。
そーいや、『シーズン痛』になってから、どうも劇伴&効果音が大きすぎて、俳優が何を喋っているのか聞き取れない事が多々あったけど、これはウチのテレビor俺ッチの老化が原因でしょうか?
ただでさえ専門用語が多すぎる作品だってのに(笑)、意味不明な上に聞き取れないんだから、特に一見さんにはストレスに感じるんじゃないかな。
訳の分からない言葉を必死で覚えて、なるべく滑舌良く喋っているのに、そんな俳優の努力をこういう事で潰してしまうのって無神経。視聴者に対しても俳優に対しても、もう少し配慮しなきゃでしょ。
…そこまで不平を垂れるなら見なきゃ良かったじゃん!というツッコまれそうですが、俺ッチにとって本作は『ゴーカイジャー』と同じような作品。
往年のスパ戦に出演した方々が見たい故に観るのであって、それ以外に感情が抑揚する事はほとんどありません。
『ゴーカイジャー』もそうでしたが、レジェンドな方々が出ない回って、そんなに面白くないじゃない(笑)?
あとさー、ここでも関智一さんが出てるんだからウンザリ。
本来は嫌いな人ではないんだけど、さすがにもう満腹です。この人の起用は5年くらい避けてくんないかなぁ…。