観た、『プリキュアオールスターズNew Stage』 | Joon's blog

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『プリキュアオールスターズNew Stage みらいのともだち』を観ました。

これまでの『~DX』シリーズは、3本で終了という事でしたが、スマイル勢も含めたオールスターズも見たい!という需要は少なからずあったでしょう。
新たに生まれ変わったオールスターズの新シリーズ第1弾!って事で期待しながら観ました。

…だがっ!
何が一番残念かって……初期のプリキュアが一言も喋らねーんだから、どゆ事っ?
これまでの『DX』は全プリキュアが一同に集結するだけでなく、特に『DX3』はプリキュア+妖精+敵=50人近い声優(ベテランが多い!)が集まるって事で、個人的には、近年のアニメ映画における最大級の事件とも呼べる作品だったんですが、そんなゴージャス感はかなり削ぎ落とされてしまい、ヒジョーに残念無念。

本作のメインはスマイル&スイート組で、ハートキャッチ&フレッシュ勢も出るには出るけど、出番少なすぎ。ちゃんとキャストを用意しているんだから、もっと出番増やさなきゃ勿体ないでしょ! 新しいプリキュアを優先的に出番を多くしなきゃならないという枷があった中でも、『DX』はほぼ全キャラにセリフを与えて、スゲー気ぃ遣ってるな~と感心してたのに…。
えりかが、道を間違えた事を遅れた理由としていましたが、もも姉が先に横浜に来てるんだから電話で聞けよと(笑)。
あと、スプラッシュスター組はおそらく鎌倉に住んでるんだから、もう少し早く到着しても良かったんじゃ…。

各キャラの似てる似てないはさておいても、描き込みが少なく、作画レベルが実に低い印象。
正直、TV版『スマイル~』において一番作画レベルが低い回を下回っているように見えるんですが(笑)。
一応、各作品のキャラデザの人が原画に参加していたようだけど、3カットも描いてないんじゃ…。

エンディングも新曲&新振り付けかと思いきや、使い回し…。CGの出来自体は実に素晴らしいんですが。
曲も短く、各キャラを見せる時間が少ないので、せめてDVDorBDの映像特典はフルコーラスverで収録して欲しかったけど、単なるテロップなし版のみ…。
つーかね~、こちとら『ミラクルダンスステージ』で目が肥えてるんだから、もちっと気合いを入れてくれ!

『New Stage』として仕切り直す割りには、『DX1』の敵を流用したり、それってバッチリ引きずってるでしょ、と。
そもそも、ハートキャッチ&スイート勢はフュージョンと戦ってないのに、知ったか口調でスマイル勢に詳しく教えてるのがカッチーン。
まぁ、この辺はオープニングにあるように、実はあの時の戦闘にはハートキャッチ&スイート組も参戦していたって事? まるで、最近のガンダムのような辻褄合わせじゃないか(笑)。
演出も『DX』のパターンを継承しているけど(プリキュア同士が出会うアレ)、カッコ良すぎて泣きそうになった(←俺ッチだけか)『DX1』の熱さには程遠いです。

スケールは小さくなってしまったけど、これまでの戦ってナンボだったストーリーが、TV版のように身近な問題を取り上げているのは良いかもしれません。
自分の殻に閉じこもってちゃ、誰も自分を理解してくれないどころか、友達も出来ないよと。
この辺はプリキュアシリーズのツボを突いた作風になっていて、『DX』とは異なるアプローチが出来てるんじゃないかと思います。

『New Stage』シリーズとして生まれ変わった第1弾からこの程度では、先行きがヒジョーに不安…。 
チープな作品を毎年やるくらいなら、1~2年おきに『DX』級の作品を作ってくれた方がよっぽど良いし、それまで生きる気にもなるってモンです(笑)。