ペールゼン・ファイルズ 07話 『狙撃』 | ボトキチブログ

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やっと折り返し地点まできました。

 

今回はかなり異質な話です。
ある意味 [とってもボトムズ的] とも言えるお話ですしそうでもないとも言えます。

 

 

最初に今回のあらすじを申しますとキリコ達の乗った輸送機がマシントラブルで墜落して不時着します。
不時着した乗員(バーコフ分隊5名+操縦士2名 死傷者なし)に外部からスピーカーにて「ギルガメス浄化委員会」と名乗る者から呼びかけがあります。
第6話でも名前のでた「死神シラスコ」、現在はバーコフ分隊の一員であるゴダンを引き渡すか、全員皆殺しか選べ、というものです。
最初不時着したとこで狙撃とはバララントにしては話ができすぎると怪しんでいた分隊のメンツはこれが仕組まれたことを知ります。
問い詰められる前に銃にて全員を脅すゴダン、彼もまた、この仕組まれた状態を怪しみこの中に浄化委員の協力者(もしくは内通者)がいることに気づきキリコを怪しみます(理由は前回の写真のシーン)
その後内通者が副パイロッットとわかりゴダンが(故意かどうかわかりませんが)処分します
発信機を持っている内通者の死亡を悟り、「浄化委員会」はスナイパーによる狙撃から迫撃砲による爆撃に変わり、いよいよもって追い詰められていきます。
後輸送機を一旦浮上させてATに乗り込みなんとか機外に脱出、襲撃者達を一掃します。

 

 

お話の9割は墜落した輸送機という閉鎖空間の中で物語は進みます。
ボトムズはサスペンス仕立てのお話がTVシリーズからも良く見受けられましたが(むしろそれが当時の他のリアルロボットアニメと一線を画する部分でもあるのですが)
今回はそれがとても色濃くでているといっていいでしょう。
今までと違うのは巻き込まれたのがキリコ一人ではない、ということです。
そう、基本的にキリコはいつも受動的でなにか回りでアクションが起こり(大抵はキリコがらみですが)それに対処していくというパターンなんですが今回はキリコはまったく関係ないのです。
治安警察や暴走族が、クメンでPSが、サンサの未亡人が、クエントで秘密結社が、キリコの秘密や命やましてやPSの完成のために付け狙って行動をおこしたのとは違うのです。
今回はバーコフ分隊がゴダンの為に巻き込まれるという珍しいケースです。
これまでのパターンならこの「ゴダン」の部分が「キリコ」なんですけどね。
ゴダンを巡り6名の間で緊迫感のある感情のやりとりの末、一致団結して事に対処する様は分隊の絆が強まっていく演出が見て取れます。
一致団結、と言いましたがガッチリ一枚岩、でもなくコチャさんは最初からATに乗り込んだ最後まで思い出したように「ゴダンを奴等に渡したほうが良い」と主張するとこがまたこの分隊らしくて面白いところでしょう。

 

 

浄化委員会をほぼ一掃した頃最後に塹壕をたどりコチャックとバーコフが生き残りを発見し機長に預けようとした時
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ゴダンが駆けつけ皆殺しにしてしまいます。
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そうそう今回はメカデザインについて
キリコ達を前線基地X-2やバララント空中要塞に運んだ輸送機が今回も登場します。
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/ad/b7/atm_09_st_scoope_dog/folder/1031874/img_1031874_35970409_4?1222147120
 なにげに登場回数が多いですね

 

 

このデザインはあまり好きじゃないなぁ~。
というかボトムズ的ではないような気がします。
デザイナーさんが「大河原さんぽさをだすのに苦労した」的なコメントをしてましたが明らかにボトムズワールドぽくないと思います。
なんだっけ、エヴァンゲリオンとかその手の今時のアニメでこういうVの字な飛行機を見ますがね。アストラギウスのモノにしてはちょっとカッコよすぎですよね。
ボトムズものならもう少しダサくした方が良かったと思います。
なんせメルキア本星のエリートの降下部隊がレシプロ機使ってますから(笑
この辺はやっぱ理屈うんぬんではなく「ボトムズ的感覚」で仕上げて欲しかったなぁ。

 

 

 

監獄に監禁と隔離を求め
完璧さを追求すればここになる。

 

 

 

ここには高い塀もなければ深い堀もない。

 

 

高電圧の柵もなければ看守さえいない。

 

 

 

あるのは澄み切った大気と穢れなき氷のみ

 

 

 

零下80度

 

 

吐く息どころか内臓さえも凍る
酒をくれ

 

 

五臓六腑を焼く酒をくれ

 

 

次回『冷獄』

 

 

恨み辛みの言葉さえ固まる