「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?  細野真宏 | 想像と創造を膨らませるビジネスチューインガム

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「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~ (扶桑社新書)/細野 真宏
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塾講師であり、「世界一わかりやすい」シリーズや「ニュースでわかる」シリーズで経済をわかりやすく読み解く本を書いている細野真宏氏の本です。

タイトルにある「未納が増えると年金が破綻する」って話、なんとなく「もしかしたらそうなのかな」と思っている人もいるかも知れません。かくいう私も破綻するとは思っていませんでしたが、分配金としての年金は減るんじゃないだろうか、と思っていたところはありました。

この本を読めば、現状のところ、実際は違うということがわかるのですが、この本で重要なのはそんな知識を得るということもそうですが、数学的思考をもって経済を読み解くという、いわばセンス磨きの部分です。

実例として注目度の高い年金の話が出て来ていて、ヘッドラインしか見ないためにわからなく(あるいはわかったつもりになっている)ことがいかに多いか、もしくは目くらましにされているか、ということ。これはヘッドラインに書かれている結論めいたことは、「なぜ、どのようにしてそうなるのか?」ということを数学的思考に基づいて考えていないから、というのが著者の伝えたいことです。

この本は非常に分量も少ないですし、読みやすいです。また実例もあり、経済の根幹的な部分をわかりやすく解説しています。時間がない人でもこの本は読めると思いますので、非常にオススメです。