キッザニア甲子園 | 想像と創造を膨らませるビジネスチューインガム

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本日はキッザニア甲子園 のオープン日です。ららぽーと甲子園に出来るメキシコ生まれのキッズ向けの仕事体験施設で、日本では東京の豊洲に続いて二店舗目のオープンになります。



想像と創造を膨らませるビジネスチューインガム-キッザニア甲子園

HPから予約が出来ますがかなり先まで埋まる人気ぶり



メキシコ生まれとはいうものの、施設には日本の本物の企業がパビリオンを出展し、原則的に通常行っているサービスをそのまま子供に体験してもらう、そのことで子供たちがエンターテイメントの中から仕事に対する興味を覚えたり、働くことで得られるものを体験するという教育的施設になっています(キッザニアではエデュケーションとエンターテイメントをもじってエデュテイメントといわれています)。


東京は2006年10月にオープン、以降それほど広告費はかけずとも、リアリティのある体験スタイルがうけてクチコミや学校での団体利用が増えて、予約がないと入れないほどの盛況で、甲子園もオープン前から予約で土日をはじめ学校の休日にあたる日はすでに満杯で入れない状態になっています。


リアリティというのは体験できるパビリオンの出展会社がすべて実在の、しかもよく街で目にするロゴを持つ大手企業であり、体験できる内容もたとえばモスバーガーであればハンバーガーをつくる、森永製菓であればハイチュウをつくる、三井住友銀行であればキャッシュカードがつくれて貯金ができるなど、大人でも興味のある内容になっています。


貯金ですが、これは子供たちが各施設を体験し、働いたときにお給料としてもらえる「キッゾ」と呼ばれる通貨をためておくことができます。このお金では百貨店で買い物ができたり、ためておいて次回来場のときにも銀行でおろして使うことができるなど、お金を受け取る、使う、ためる、といった職業体験だけにとどまらないところにまでリアアリティをもたせているところが特徴です。


同じような施設では「私のしごと館」と呼ばれるものが厚生労働省管轄で2003年にオープンしたものの、立地の問題などもあったとは思いますが、毎年20億円の赤字を計上するなどして、その存在意義が問われることもしばしばで週刊誌やワイドショーなどでもキッザニアの人気ぶりと比較されてきました。結局「私のしごと館」は昨年民間委託されたものの、来年2010年8月までに廃止されることが閣議決定されるなど厳しい状況になっています。


このことからもわかるのは箱物で同じものをつくっても、やはりソフトの部分にかなり差があって、入場料だけ言えば「私のしごと館」の方が随分安いわけです(子供料金でいえばキッザニアは3,700円、私のしごと館は200円)。それでも予約で人が一杯のキッザニアと片や赤字垂れ流しと批判をうけて廃止される私のしごと館。考えさせられるところがありますね。


今回の甲子園では東京にないパビリオンも多数もあらたに出展されるようです。このキッザニアは私のしごと館とは違い、小学生以下の子供を基本的に対象としていて、年齢を制限しているにも関わらず、リピーターが多いことで有名です。それは先ほどのキッゾをためるというシステムがあるからというのもありますが、出展している企業数が多く、とても一日(基本的に二部制となっていて、5~6時間で入替)ではすべて体験できません。これだけリアリティのある企業パビリオンだと子供たちも楽しく、「また来たい!」となるのでしょう。


少子化と呼ばれて久しいですが、こうしたエデュテイメントと呼ばれる施設への集客には学ぶべきところが多いように思います。教育だけでもダメだし、遊びだけも財布はゆるみにくいというところがあるからです。何かヒントになりそうですよね。


キッザニア甲子園は昨年11月から予約を始めたのですが、私もいち早く予約をしまして、5月5日のこどもの日に9歳と5歳の子供を連れて行く予定です。私自身キッザニアには以前から興味をもっていて、いまの時点では子供よりも親の方が楽しみにしている感はあります。しかし残念ながら各アクティビティ(体験)は子供専用で大人は体験することができません。大人は指をくわえて見ているだけになっています。