この本は1989年に出版されて今では絶版になっていると思われる本です。1989年ということで、インターネットもまだない頃の話ですが、この頃はすでに情報過多時代で、どのように情報を取捨選択するか、というようなことが叫ばれていた時代でもあります。
時代背景的にいまこれだけインターネットが普及し、パソコンも普通に手にするような時代ですので、まだワープロとかフロッピーが全盛だった1989年当時の情報整理術が役に立つというのはあまりないだろうとは思って読みましたが、半分はそのとおりで、半分は今でも使える内容だったと思います。
実は僕がこの本を読んだのは特にそうしたところを学びたいと思ったわけではなく、著者に非常に興味を覚えたので、わざわざ中古書店から取り寄せて読んでみたわけです。
梶原建二氏。名前を見てピンとこられた方ももしかしたらいるかも知れません。あのニールズヤード・レメディーズ の日本法人の代表がこの梶原建二氏です。
梶原氏はこの本の中でも書かれていますが、ファイロファックスと呼ばれるシステム手帳を日本へ持ち込んだ人として有名なのですが、その方がニールズヤードを日本へ持ち込んで再び成功したわけです。
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この本のような情報という意味で、ファイロファックスとの関連はなんとなくわかるのですが、ニールズヤードとの関連はいまひとつ見えてこないのですが、このファイロファックスを持ち込んだときと同様、何が欠けていて、何が必要か、ということを的確に捉えていたということなんでしょうね。
また梶原氏はニールズヤード・レメディーズとしてブラウンライス という玄米、大豆、野菜にこだわったカフェを表参道にオープンしています。ちょうとニールズヤードのとなりあるのですが、こちらはどちらかとえば海外のエッセンスを用いながら、和のおもてなしを大事にしたメニューになっていて、梶原氏が単純に海外(主にイギリスで現在はあちらに在住だとか)から持ち込むだけをモットーとしているわけではなさそうです。
情報整理のこの本は確かに時代とともに使えない部分もあるのですが、梶原氏の考え方が詰まっている本でもあり、どのようにいろいろな情報の中から必要なものだけを残していくのか、ということで参考になります。
個人的には情報はいろいろ溜め込まず、シェアしていかないと新しい情報も入ってこないのでは、と思うので、「捨てる」という梶原氏の考え方も勉強になります。
さて・・・個人的なことですが、先日のブログに書いたE.T.のキーホルダーのついた鍵ですが、無事見つかりました。「夢の中へ」の歌詞どおり、諦めて探すのをやめると出てきました。まあ、見つかったところも全く探していなかったところで、「え、そんなところに?」という感じはしたのですが、まずはよかったです。
もう30年の付き合いになります。作り粗いです。目がイッてます。