放送大学スク「能の世界を知る」、観世元雅の〈朝長〉を鑑賞。クロッキー描きしました | 読書と、現代詩・小説創作、猫を愛する人たちへ送る。(32分の1の毎日の努力を綴る)

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文学創作と大学通信等を書いています。【やりたい夢(小説家)がある1/2→夢を叶える努力をする1/4→完成作を応募(挑戦)する1/8→落選する1/16→落選しても諦めず・また努力・挑戦する1/32】(=日々、この1/32の努力を綴るブログです。笑)

放送大学スクーリング「能の世界を知る」2日目、観世元雅の〈朝長〉を、大槻能楽堂で鑑賞しました。

 

 

この図像の右側が、この演目の主役・シテである源朝長(平治の乱で敗れ、暗殺された源義朝の次男)であり、その魂の一部である魄(ぱく)だという設定です。

上衣をはだけて、左肩だけに着用しているのは、鎧を着ている戦姿なのだそうです。

 

いやあ、美しい装束に、そのラスト急に動き出し、謡の声のホビき、笛や太鼓で舞う姿は理屈を超えて、

魅了されました。

その所作の美しさは、煌びやかな衣装と相まって、この世のものとは思えぬ美が確かにありました。

 

で、ここからが僕の本領発揮、この「朝長(ともなが)」の残半部分、前場(まえば)はあまり動きがないと聞いていたので、

絵が描ける僕は、クロッキーやスケッチをボールペンでしていました。

教室で「書いていいですか」と尋ね、先生からも許可をもらいましたから。笑

残念なのは、絵が描けるなんて、思いもしなかったので、小さなメモ帳しか持って行ってなかったんですよ。

 

もう少し大きなヤツを持って行ったのに。

 

まずは、登場までに書いていた、大槻能楽堂の観客席からの能舞台の様子。

ごちゃごちゃになって失敗。笑

だって、ちゃんと描くの久しぶり、20年ぶりぐらいですから。

 

次に、役者の人たち。

まずは比較的うまく描けたもの。

これは、細い廊下から舞台へ出てくる、僧。

 

身体が描きやすい。

顔は画面が小さいし、ペンだと描けない。

 

これは同じく廊下の召使。

裃をつけていた。

顔を描こうとして失敗。

 

 

これは舞台に上がった前シテ。

ああ、背中は上手く描けた。

顔はよく見えないし、失敗。

 

これも前シテ。

お面を描こうとして、動くから失敗。

 

たぶん、この廊下を歩く前シテの背中が、今回で一番出来のいいもの。

まさに、クロッキーで一瞬をとらえたもの。

 

実は、この「朝長」という曲(演目をこう数えるそうです)は、後半の後場(あとば)の最後に、

衣装を変えた、チラシの烏帽子姿になった生き霊の、後シテ朝長が、にわかに激しいく動くところが一番のクライマックスであり、ダイナミックなところなんですが、

描けてません。笑

 

後場は聞くことの集中してしまい、自分が絵を描けることを忘れてしまってました。

文学者モードに戻り、絵描きモードは過去に置きわすれてたんですね。

 

いやあ、絵を描けて、楽しかった(こらこら)。

素人でも、ちゃんと絵が描ける特技を持っていて、よかった、と過去の自分に心から感謝しました。

肝心の能楽の魅力は、大いにわかった気もするし、全く逆に、期待したほど筋や表現がわからなかった気もするし、

なんだか評価ができません。

 

10月の演芸場の落語ともども、もう1回観たいです。

 

ああ、放送大学へ出す課題レポートを書かないといけません。

1枚ぐらい、クロッキーを貼り付けて送ります。(おいおい)