兵庫県立美術館「描く人、安彦良和」展 | 読書と、現代詩・小説創作、猫を愛する人たちへ送る。(32分の1の毎日の努力を綴る)

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文学創作と大学通信等を書いています。【やりたい夢(小説家)がある1/2→夢を叶える努力をする1/4→完成作を応募(挑戦)する1/8→落選する1/16→落選しても諦めず・また努力・挑戦する1/32】(=日々、この1/32の努力を綴るブログです。笑)

9/1に、兵庫県立美術館の「描く人、安彦良和」展へ行ってきました。

おじさんなのに、放送大学の学生なので、一般1,800円が学割1,000円です。笑

 

もちろん、僕はファーストガンダムのモロ世代なので、安彦さんとくれば、ガンダムなのですが、

その他のアニメ作品での安彦原画をたっぷり堪能してきました。

観客も若者よりも、僕くらいのおじさんでが多かったすね。

 

安彦さんの原画を鑑賞中、ずっと僕の頭の中で、ファースト・ガンダムのエンディング曲「永遠にアムロ」が流れていました。

 

「アムロっ ふりむかないで

(略)

 🎵おぼえているかい、少年の日のことを」という呼びかけを思い出していました。

 

高校生だったので、まだ少年だった自分にはこの未来からの呼びかけのニュアンスは、全然わからなかった。

でも、今はその少年期がよくわかります。

 

あの何にもわかってなくて、何にもできなかった頃のことを。

脊髄反射でできることだけが才能だと信じ込んでいたから。

 

その未熟なせっかちさ、結果だけを欲しがるバカさと、その純粋さへの驚きと憧れを、老いた僕は感じます。

それこそ「認めたくないものだな。若さゆえの過ちというものを」とカッコつけて評したくなる気持ち。

でも、このセリフを吐くシャアも、弱冠20歳なのですね。

鬼のように若い、若すぎる。笑

 

その当時は当然、シャアのかっこよさに大人ぶった点に憧れましたが、今はアムロのナィーブな感性の凄さに惹かれますね。

 

美術科教員の免許を持ち、デッサンやら水彩やら油彩画、彫塑とできるようになっている、僕は安彦さんの線の凄さを堪能できます。

 

アートアニメーションを作ってた経験もあるので、アニメのセル画の動きのある線の描き方や人物のバランスのポイントもわかったりします。

その凄さが本当「見え」ます。

純粋なマンガ家の線とは違いますよね。

 

 

4,000円もする図録も迷ったけど、買いました。

この『歴史画報』はより詳しく安彦さんの威力が書かれている本みたいですね。

会場にもありました。

いつか買うかもしれません。

 

また、絵コンテも切れるので、1枚の原画の前後も絵が頭に浮かぶのです。

久しぶりに、それらの感覚を呼び戻しました。

 

だから、本当すごく楽しめました。

最終日の9/1に行ったので、行くかどうか迷ったんですがね。

行ってよかったです。

SF小説ファンでもあるので、クラッシャー・ジョウも楽しめました。

アルフィンの表情は綺麗で、憧れますよね。

安彦さんのキャラクターの表情の美しさには、本当憧れます。

 

絵が描けるようになったのは、15年近くかかって40歳くらいでしたね。

もし僕が18歳で描けたら、アニメ業界へ行ったでしょうね。笑

 

30歳で、バドミントンで、鵤木先生に体の動かし方、上達すること、時間を積み重ねることを教えてもらったのが、今の僕の文学活動のやり方のスタートでもあります。

それがまず絵・美術において開花し、文学へ繋がって言っています。

 

少年に日の、ほんと何もできなかった、何一つ成し遂げられなかった、残念な思い。

それが全ての原点なんですね。

 

だから、若者に教えたい、と思っています。

30歳代でも老人な僕には若者です。

羨ましい、そのたくさんの時間が。

 

もちろん、こんなふうに感情が盛り上がったので、詩を書きましたよ。

「アムロ、覚えているかい」って題で。

気持ちだけの詩でなんの技法もないから、投稿するかどうかはわかりません。