とうとう9月になりましたね | 読書と、現代詩・小説創作、物語と猫を愛する人たちへ送る部屋

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小説や詩の創作、猫また大学通信を書いています。Twitterは、atlan(筆名:竹之内稔)@atlan83837218 放送大学在学中。「第8回新しい詩の声」優秀賞を受賞。
 京都芸術大学の通信洋画&文芸コース卒業/慶應義塾大学通信卒業/東洋大通信卒業/放送大大学院の修士全科生修了。

とうとう9月ななりましたね。

仕事が忙しくなるので、8月みたいに呑気に小説を書いてばかりしていられません。

 

でも、今回、この第1次稿が完成した文學界新人賞向け原稿で、すごく収穫がありました。

今まで、自分が【ストーリー展開の呪縛】にかかっていることは自覚できても、その解除・脱出法が皆目わからなかったんです。

 

それが今回やってみて、少しヒントがもらえました。

結局、【ストーリー展開の呪縛】って、ドップダウンなんですね。

しかも、そのトップが岸田首相や、兵庫県知事のサイトーくん並みに、自惚れている無能くんだったんですよ。

 

小説って、ボトムアップなんだ、と今、しみじみと感じました。

これは前からわかってましたが、一つ一つのシーンを大事にして、できれば各章単位で、変化や展開、謎起き、謎解きを行う。

しかも、その置かれた環境・状況に即して。

 

つまり、おおよその目標や予想展開はあるものの、どんどんボトムアップで変わってゆく。

硬直した、現在の岸田日本政府のように既得権に縛られて、前例踏襲的なトップダウンの指示から逸脱できない。

これじゃ、まともな小説(政治も? 笑)ができるわけがない。

 

だから、今回書き続けていくことで、こうした大掴みの方法だけじゃなくて、現場での細かな実施感覚(カード)を何枚も手にれることができました。

たった1作、書いただけなのにね!

今まで、16年間書いてきたのはなんだったのでしょう。笑

そんかん、ひたすら【ストーリー展開の呪縛】に囚われていたので、全然、そんな実地カードを見つけられませんでしたよ。

いつも出たとこ勝負の、雰囲気書きでしたね。

まあ、100枚以上の本当の短篇を書き始めたのが、’11年・12年ごろであり、本気で書き始め応募し始めたのが’17年だったことを考えると、

ここまで理解が到達できるのに、7年かかったわけです。

 

特に去年はひたすらストーリーに悩み苦しんで、トップダウンしようと書き続けましたからね。

今、思うと、なんと無駄なこと。

 

詩が同時期の’17年から始めて、本格的に書き始め応募したのが、’19年ですから、まあ、途中二年ほど詩をメインにしてましたから、単純に年数計算できないんですが。

 

昨日も書きましたが、童話・児童文学に注力した16年間だったわけで、その最後の7年間のほとんどを講談社児童文学新人賞300枚を筆頭に長編はほぼ児童文学でした。

それはまさに【ストーリー展開の呪縛】をどんどん進めた7年だったわけですね。

 

それは僕だけのせいではなくて、どの創作教室へ行っても、児童文学でも小説でも、(中村航さんを除いて)皆、ストーリーの出来不出来しか論じないので、仕方ないですよね。

もちろん、小説は空間芸術でなく時間芸術なので、粗筋でしか語れないので。

それは生徒や先生のせいではありません。

 

だから、もう僕はこと小説教室では、幕末の不逞浪人ならぬ〈不逞生徒〉でしかいられません。笑

きっとこれからもいくつも小説教室は受講するでしょうが、先生の言うことを一部でしかもう受け取っていません。

僕の小説観とは根本的に違うので。

その先生の小説観が間違いだと言っているわけではありません。

それで書けるのなら、良し。

ボトムアップしかできない僕には無理なのが身に染みてわかってますから。

 

ことに、編集者出身の講師の先生は申し訳ないですが、ほとんど信用していません。

競技者でなければ見えない部分がありすぎるので、よほどの実力がないと無理ですから。

講座を受けて講評を聞いても、ほぼストーリーのダメな部分の指摘しかしません。

じゃあ、どうするの、どうすればいいのかの具体的な指摘が欲しいんです。

それがない人が多い。

そんな指摘や講座は、才能ある人向けで、僕のような凡人は、【ストーリー展開の呪縛】にどんどん陥るだけですね。

 

ただし。今年11月からの某先生の小説塾には4年ぶりにもう一度、参加するつもりでいます。

ここは、先生が選考委員クラスの第一流の大家なだけでなく、その恐るべきプロ中のプロな鑑賞力に敬意を抱いていますので。

僕の今の作品を先生がどう評価するか知りたいです。

 

それまでの3ヶ月で、最低でも1作、できれば2作書きたいものです。

 

昨日は最終日だった、兵庫県立美術館へ「安彦良和 描く人」へ行ってきました。

よかったです。

その報告はまた明日にでも。