瓢箪から駒ならぬ、星新一作品から小説本質 | 読書と、現代詩・小説創作、物語と猫を愛する人たちへ送る部屋

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小説や詩の創作、猫また大学通信を書いています。Twitterは、atlan(筆名:竹之内稔)@atlan83837218 放送大学在学中。「第8回新しい詩の声」優秀賞を受賞。
 京都芸術大学の通信洋画&文芸コース卒業/慶應義塾大学通信卒業/東洋大通信卒業/放送大大学院の修士全科生修了。

ここ最近、ずっと書いているように、星新一作品を研究分析している。

 

単に作品を読んでいるだけではわからないことが、

書き始めてみると、「見えて」くる。

星さんの息遣い、感覚,思考の流れがわかる。

 

結果的に「ショートショートとは何か」を研究していたはずが、

その範囲に問題に留まらず、「小説とは何か」の大きな答え、小説の本質についての凄く大きな知見を見つけてしまう。

 

今回、凄くよく小説について分かった気がする。

まあ、いくら分かっても、小説道の道は長く深いから成果は全然上がらない。

だけど、

ゴールすらわからないのと、なんとなくゴールに近づけた感覚を持てるのとでは大違いだからね。

今回は後者だ。

 

まずは真似でいいから、星新一作品に近づけた作品を書く。

出来れば、星さんへのオマージュなるように、現代社会を批判した作品を一つね。

 

で,書いてみると、書きながら、懐かしい感覚に襲われる。

単に星新一作品の味わいを思い出したのじやなくて、その視点、この文明批判、この世界観に,見覚えがあったからだ。

しばらく考えて、思い出す。

それは大昔のこと、僕がまたティーンエイジャーな頃に夢中で読んでいた頃の、

「SFマガジン」を読んだ時に吸収してきた感覚だった。

 

まだサイバーパンクも、電脳世界も一般的じゃなかったあの時代。

そもそも、コンピュータって、SFマンガ『バビル2世』に出てくるような、

ハベルの塔にある、紙の束みたいなものを吐き出すやつのことで、笑

一家に一台、卓の上にあったり、掌の中で電話機能を持ったりしてなかったんですよ。

(いや、あの紙みたいに見えるのは、マイクロチップの塊だったはずだよね、ねっ、ね、まさかただの紙じゃないよね、

と脳内補完してますよ。笑。)

 

 

 

 

 

 

今までの、ショートショートに対する恐怖感、何をどう書けばいいのか、少ない枚数で書き切れるのか、の違和感が大幅に軽減された。
 
だから、
ずいぶん前に応募対象から外していたショートショートを募集している「坊っちゃん文学賞」へ書く選択肢に復活させることにした。
もちろん、いまたどり着いた、この星新一作品への感覚が正しいのかどうか、作品で実証するためだ。
 
前の一連のゲシュタルト感覚と、このショートショート理解だけで、
'23年度の僕のバージョンと、今の'24年度の僕のバージョンは別人です。
相乗効果で、全く違うステージに上っていると感じます。
前者が戦略レベルなら、後者が戦術レベルの上昇になるのかな。
 
来ていた、シンクロニシティの渦は、正しかったんだね。
どんどん書いて確認するしかない。
 
前へ。
とにかく前へ。