これが、自分の詩集『ことわり付喪神』です | 読書と、現代詩・小説創作、猫を愛する人たちへ送る。(32分の1の毎日の努力を綴る)

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文学創作と大学通信等を書いています。【やりたい夢(小説家)がある1/2→夢を叶える努力をする1/4→完成作を応募(挑戦)する1/8→落選する1/16→落選しても諦めず・また努力・挑戦する1/32】(=日々、この1/32の努力を綴るブログです。笑)

これが完成した『ことわり付喪神』です。

例えば、こんな詩が載っています。
 
*    *    *    *    *
 

   旬

 

小さいころ

バナナが黒く腐ったから食べられない

と僕がいったら

「馬鹿だな

  それが甘くて食べごろなんや」

と父さんがいった

 

食べると

たしかに甘かった

 

今 

僕は  じきに六十歳となる

黄色い肌に 

ポツリと黒い染みもできてきた

 

あれ?

僕も食べ頃か

 

くっくっくと

黒いバナナが台所で笑っている

背の高い誰か  と

 

*   *   *   *   *

 

これは、たぶん、詩集中、最も古い詩で、’18年度「こうべ市民文芸」で2席(2位)を獲ったものです。

制作時間、1時間で、付き合いで投稿して、入賞してビックリしたものです。

バナナと、黄色い肌の染みのアナロジーを意識して、最初から作ったもので、

個人的には、どこか西脇潤三郎の有名な詩「天気」の雰囲気をパクってる(?)んじゃないか、

影響されてるよね、と思っています。

 

詩集は、基本的には、某新聞に入選した作品や、詩誌『ココア共和国』や『ユリイカ』に入選した作品、その他様々なコンクールで入賞した作品でほとんどを構成しております。

ですので、パブリックな評価を得た作品ばかりですので、一応、駄作はないはずです。笑

 

ちなみに、表紙のパステルでキュビズム風(?)のスケッチ画も僕自身が昔、描いた作品を使用したオリジナル作品です。

ただ、どこで売ったものか、Amazonで登録したらいいんですかね?

100冊あります。笑

 

【追記】9/9

この詩集に載せてある作品群は、『現代詩手帖』の掲載される暗号のような、いわゆる〈現代詩〉としては、〈分かり易い〉と僕個人は、思っています。

 

けれど、半分ほどの作品は、リアルな詩の教室で提出すると、

ほとんどの詩を書く一般の方々からは「難解だ」とか、「難しい」とか言われたものになります。

 

多種多様な作風のものがありますが、某地方新聞で入選した作品は、比較的〈分かり易い〉もので、コロナ禍の生活や日本社会、作品によれば、将棋の藤井聡太王位・棋聖に関するものも2篇あったりもします。