基本、どこかの文学賞、コンクールに出すときは、
その選考委員の方の作品を読むことにしています。
けれど、地方のコンクールの場合、それが手に入らないことが多いです。
埼玉文学賞の場合は、たぶん知名度が一番高い木坂涼さんは元からファンで、
詩集もかなり読み込んでいるので、不要でした。
残るお二方のうち、中原道夫さんのものだけ、詩論『現代詩、されど詩の心を』が手に入ったので、読み込みました。
面白い!
俳句もおやりになられる(俳句については未確認情報です。同姓同名の中原道夫さんがおられるそうです。)ようだからこその詩界に止まらない批評はとても為になるもので、
得をしたと思いました。
(朔太郎の『詩の原理』を引用して]
「『詩人の眞精神は、常に〈生活すること〉に存在するので藝術すること表現することにあるのではない。表現は詩人にとって、常に悲しき慰めの祈禱にすぎない』と言っているが、いま「表現」そのものを詩と称しているやからは少なくない。けれど、「表現」は「内容」が決定するものである。ぼくらは、実は詩を読むことにより、詩人を、いや詩人の生き方そとものを読んでいるのである。(略)まず詩人自身が、現代社会の揺れ動きの中に身を晒すことである。」p19-20
生活や人生が、表現とどう関わるか。
それが今の自分の大事なテーマだなと思ってますので、すごく興味深く読めました。
また、続きを書きます。