足りない点 | 読書と、現代詩・小説創作、物語と猫を愛する人たちへ送る部屋

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小説や詩の創作、猫また大学通信を書いています。Twitterは、atlan(筆名:竹之内稔)@atlan83837218 放送大学在学中。「第8回新しい詩の声」優秀賞を受賞。
 京都芸術大学の通信洋画&文芸コース卒業/慶應義塾大学通信卒業/東洋大通信卒業/放送大大学院の修士全科生修了。

月曜日の小説教室で、先生からダメ出しされた点があります。

キャラクターは魅力的で面白いストーリーだけれど、
次から次へと出てくる設定のうまさに隠れて、
主人公の工夫で逃れるところや、成長点が見えにくい、と。

曰く、
「設定が強くて、ストーリーが弱い。ストーリーがあると、もつとよくなる。
    設定と設定を繋ぐストーリーが欲しい。
 こんなことをして、逃げ切ったアイデアが欲しい。
 こういう経緯があったから、こうなったの部分が欲しい」

目から鱗でした。
そういう部分は全然考慮してこなかったので、
不意打ちでした。

そういう見方もあるんだと反省しました。
さすがミステリー作家ならではの見方だな、と感心してしまいました。
それらを、大幅に改良して、小説作りをしようと思いました。

こうして他者に読んでもらうと、見えなかった点がよくわかります。
いい読み手が必要性を痛切に感じます。
自らがいい読み手にならないと。

この作品は、福島正実記念SF童話賞に出したものでしたが、
どの方も、この分量には勿体ない設定というご意見が多く、
それだけ欠点があると、
もう落選間違いなしですね。
発表後の縛り、半年を経過したら、
大幅に書き直して、何処かへ出したいと思います。